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2人でリヴァイアサン大祭

黄龍に近づきし者・ヘカテイレス
魔鍵の星霊術士・キャロル

■リヴァイアサン大祭2012『【かえってくる】場所』

 ヘカテイレスとキャロルは新婚夫婦。
 楽しさのいっぱいに詰まったエルフヘイム旅行から帰って来て、リビングでのんびりくつろいでいる。
「連れて行ってくれてありがとう……!」
「あそこは自然もいいし、何より美しいからな。喜んでくれてよかった」
 キャロルがぎゅっと抱きついて言うと、ヘカテイレスはそのまま笑顔で抱き上げて膝にのせる。
(「いつも膝にのせられると嬉しさ半分、恥ずかしさ半分なんだけど」)
 触れ合う肌のぬくもりに頬を赤く染める新妻の様子を、ヘカテイレスは目を細めながら見つめている。
 膝にかかる彼女の重さが心地いい。
(「旅先でも、俺としてはもう少し密着して歩きたかったが、――嬉しそうな妻と恥ずかしさには勝てそうもないな」)
 愛する妻と一緒にいると、場所を選ばず抱き締めたくなる衝動に駆られてしまう。
 そしてその想いは、結婚して時間が経ってもなお、薄れるどころか日に日に強くなるありさまだ。
「……ね、ね、手を繋いで案内してくれたとき、すごくドキドキしてたの。わかった?」
(「結婚して半年経っても、ちょっとしたことでときめいていられるのって、嬉しいな……」)
「――きゃっ!?」
「キャロル、そんなにはしゃぐと危ないぞ?」
 照れ隠しのようにはしゃいで旅行の思い出話をしていたキャロルは、勢い余ってずり落ちそうになり、ヘカテイレスに抱えなおされてしまう。
 慌ててしがみついて、恥ずかしさと密着する嬉しさに顔を真っ赤にしながら照れ笑い。
 最愛の女性を落とさないようにしっかりと抱き締めるヘカテイレスは、体を預けて照れ笑いする妻に優しく微笑みかける。
(「一生、君を離さないから、傍に居てくれよ?」)
(「多分、一生、あなたにときめいてるわね、私」)
 抱き合ったままの2人の想いは、言葉にならず、ただじっと見つめ合うだけだったけれど。
 お互いをかけがえのないものだというその心は、声に出さずともしっかりと通じ合っているのだった。
イラストレーター名:日吉 明