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2人でリヴァイアサン大祭

コールドゲヘナ・ミラ
斬鉄紳士・フェルディナント

■リヴァイアサン大祭2013『永久の愛を誓う』

「本当にミラは美しい……以前も思いましたが、あの頃より今の方が更に……」
 微笑みながら愛しい人を迎えたフェルディナントは、溜息を漏らし見惚れた。
 2年以上前、フェルディナントとミラは仮装結婚式のイベントに参加した事がある。悲恋の伝承がある地域で、そのカップルになり代わって花嫁花婿の仮装を愉しむ催し。その時、いつか本当に挙式ができる仲になれれば良いね、と頷きあった。
「フェルも、とても素敵なの……前見た時より、ずっと」
 頬を少し赤らめたミラも綺麗に微笑む。
 お互いの晴れ姿を見惚れあう2人の周りは、幸せなオーラに包まれた。
「幸せなの……フェルと本当の結婚式を挙げられるなんて……」
 うっとりとフェルディナントを見つめるミラ。
「私も幸せです。この幸せを一層長く続かせる為に、私もエルフになりませんと……」
 ミラは長命なエルフであり、フェルディナントは純粋な人間。時間の流れ方が違うのである。
 いつかは子供を授かって幸せになる、と言ったミラに、ならば頃合を見て自分もエルフにならないと、と言ったフェルディナント。エルフである事を謝罪するミラに、長く共に居られる方が幸せだから、自分がエルフになって末永く一緒にいると。
「そしたら、ずっと、いっぱいフェルに幸せと愛情を沢山あげるなの」
「私からもたくさん愛情を渡せますし……最後の時まで共にあり続けます」
 にこっと嬉しそうに微笑むミラに、優しく穏やかに微笑んだフェルディナントは、そっと頬に手を添える。
「……愛しています……」
 フェルディナントの瞳は、強いしっかりとした意思を宿し、ミラを見つめた。
「私も、フェルに負けないくらい、フェルを誰よりも、愛してるなの……」
 感動に潤んだ瞳で、ミラもしっかりと見つめ返す。
 静かにフェルディナントの顔が近付き、そっとミラの唇に誓う。永久の愛を――。

 優しく流れる風が、純白の雪をふわりと躍らせる。
 永久の愛を誓い合う2人を祝福するように――。
イラストレーター名:はお