皆さん、昨日の課題はどうだったかしら?
私のところに届いたお手紙を読んでいると、交流するのは楽しいけれど、今日の課題に答えるのは難しいって言っている人が多かったわね。
考えてみたけれど、どうするのがいいのかよく分からなかった……という人もいたけれど、最初のうちは当然だと思うの。いきなり上手に交流できる人なんて、そうそういないはずだわ。
だから、もしそんな事があっても慌てずに落ち着いて対応できるように、このサマースクールで交流の仕方をお勉強しましょう。
(1)交流するときのポイント
みんなと仲良くなるときに大切なのは、
【思いやりの気持ちを持つこと】
【相手のキャラクターを尊重すること】
の2つよ。
旅団では気軽に発言をして、みんなと交流することができるわ。
でも、ボタンを押す前に深呼吸して、一度自分の発言の内容を読み返してみましょう。あなたの発言や行動は、読んだ人を不愉快にさせたり、傷つけてしまいそうな内容になっていないかしら?
『自分が同じ内容の発言を他の人にされたら、どう思うか』
を想像しながら読み返してみると、「これじゃ嫌な思いをさせてしまうかも……」という部分に気付きやすくなるはずよ。
そういう場所を見つけたら、その部分を手直ししてから発言すれば、トラブルを予防できるわね。
反対に、ちょっと嫌な発言を見かけた時も、すぐに怒るのではなく、相手がどういう気持ちでそう言ったのかを想像してみましょう。
あなたが楽しく交流したいと思っているのと同じように、相手の人も楽しく交流したくて、旅団で発言をしているのよ。だから、あなたを不愉快にさせようとするはずがないの。
ちょっとした言葉のあやで、無意識のうちにそう言ってしまったという場合もあるかもしれないし、キャラクターの個性を生かして発言した内容が、あなたには少し嫌な印象に見えてしまった……のような誤解があっただけかもしれない。
その理由や原因が分かれば、問題は解決よね。
交流はひとりだけじゃできないわ。相手がいないと、絶対に交流なんてできないわよね。
だから、自分のことだけを考えるのではなく、相手の事を考えるのは、とても大切なことなの。
相手のキャラクターと、そのキャラクターで遊んでいる人のことを尊重して、思いやりを持ちながら交流していくように心がけると、トラブルを未然に防いだり、トラブルになりそうな出来事にスムーズな対処をしやすくなるわ。
交流するときは、この2つを心がけるようにしてみてね。
(2)交流は悩みすぎない!
皆さんからの手紙の中で、よく見かけたのが、
「たくさん注意しているつもりだけど、大丈夫かどうか不安……」
というものだったわ。
そうね、その気持ちはよくわかるわ。
でも、気にしすぎてしまうと、今度は思うように発言できなくなったり、不安や怖さばかりが先に立って、交流を『楽しむ』という部分がなくなってしまうんじゃないかしら。
エンドブレイカー!をより楽しむために交流するのに、交流が素直に楽しめなくなってしまったら、本末転倒よね。
それに、そこまで心配しなくても大丈夫。
さっきも言ったけれど、あなた以外の人も、楽しく交流したいと思っているのは間違いないわ。お互いに楽しみたいと思っているのだから、その気持ちがあれば大体の場合、交流は上手くいくものよ。
多少のミスや間違いがあっても、それはお互い様。だから相手の人だって理解してくれるはずよ。
(3)それでも、もし失敗してしまったら……?
実際に顔を合わせて話している時でも、友達とケンカになってしまう事ってあるわよね。
文章だけでの交流なら、なおさらそういう事は起こりやすいと思うわ。
そんな時は、まず深呼吸をして落ち着きましょう。
売り言葉に買い言葉でカッとなってしまったりしたら、問題がこじれてしまうもの。落ち着いて冷静に、ゆっくり話せば、誤解はきっと解けるはずよ。
じっくり話をしてみて、自分の発言や行動に問題があった事が分かった場合は、素直に「ごめんなさい」と謝ってしまいましょう。あなたの方に問題があったとしても、あなたが反省している事が伝われば、相手の人も分かってくれるわ。
ただ、話し合おうとしても、上手くいかない事もあるわ。
そんな時は、相手との話を中断して、冷却期間を置くのもひとつの方法よ。
時間を置けばクールダウンして、もっと落ち着いて話し合えるようになるかもしれないし、その時には気付けなかった問題点が見えてくるかもしれないわ。
誰だってケンカをいつまでも続けるのは嫌な気持ちだもの。ちょっと時間を置いた方が、今の自分にはいいかもしれない……という時には、そうしてみるのもいいんじゃないかしら。
途中で相手からの返事が無くなった時は、その人がそう考えたって事かもしれないわね。そんな時はあなたも、相手に返事を催促するんじゃなくて、少し時間を置いてみるといいんじゃないかしら。
(4)じゃあ、こんな時は?
昨日の課題で紹介した、4つのような状況のときには、一体どうしたらいいのかしら?
ここから、それぞれの状況について、解説していきますね。
●その1
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あなたが入団した旅団では、多くの人があなたを歓迎してくれたの。
「新しく○○さんが入団したんですよ」
「○○さん、よろしく」
「これから仲良くしてね」
「せっかくだから歓迎会をしようぜ」
「賛成!」
あなたも嬉しくて、早速それに参加しようとしたんだけど、実はあなたのキャラクターは『無口でクールな一匹狼』というタイプの性格。あなた自身は言いたい事がたくさんあるのに、自分のキャラクターになりきって言おうとすると、あまりに素っ気なくなってしまって、喋りにくいし場の雰囲気を盛り下げてしまわないか心配で……。
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まず、皆さんが歓迎してくれているのだから、どんなキャラクターであっても一言くらいは発言するべきね。
あなたの返事が無いと、みんなも困ってしまうでしょうし、何かあったんじゃないかって心配させてしまうかもしれないもの。
「ありがとう。これからよろしく」
くらいの短い内容であっても、何も発言が無いよりは、ずっといいものよ。
それから、セリフだけではそっけなくなってしまうという場合は、行動を一緒に書いてみるのも1つの方法ね。
「歓迎会か……(頬をかく。少し照れているようだ)」
のような発言があれば、あなたが歓迎会をしてくれて嬉しいと思っている事を、伝えることができるわ。
行動は()であらわすようにすると、セリフとの区別がつきやすくて分かりやすいわね。
歓迎会に対しても、
「……(壁によりかかりながら、たまにはこういうのもいいか、とグラスを掲げて一気にあおる)」
みたいな発言をすると、キャラクターの雰囲気を保ちつつ、そっけなくなりすぎない発言にできるわよ。
ただ、この対応の仕方だと『あなた自身が言いたいと思った内容』をそのままでは言えないのが難点ね。
今後も同じように、あなたが言いたい事を率直に言えない状況が続くと、ちょっとストレスが溜まってしまうかも……。
それを解決する方法は、『あなたの設定を変えてしまう』ことよ。
といっても大幅に変更する必要は無いわ。細部をちょっとだけ調整するの。今回の無口でクールな一匹狼』という設定なら、
・律儀な性格で受けた恩は忘れない
・一匹狼タイプだが、一度仲間と認めた相手には気を許す
といった設定を付け加えてみたら、どうかしら?
1つめの場合、お礼を言ったり皆さんの発言に答えるのが自然に見えるんじゃないかしら。2つめの場合は『旅団の仲間に気を許した』という事になるわね。
こんな風に、交流しやすいように設定を付け加えてみたり、交流するのに難しいと思った設定を削除するなどして、キャラクターを「より自分が交流しやすい設定」に変化させていくのも1つのコツよ。
●その2
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旅団で喋っている時、ちょっとふざけて相手の人にこんな発言をしたの。
「こんにゃろー! そんなこと言う奴はこうだぜー!(アビリティ「剛鬼投げ」のバックドロップをかましてボロボロにする/ぁ)」
ちょっと軽く攻撃するくらいなら戦闘不能にはならないし、ハリセンで軽く頭を叩く位の感覚でやった事だったんだけど、相手の人はすごく怒ってしまったの。
あまりに怒るから「なんだよこのくらい大した事ないだろ!」と思わず言い返してしまい、すっかりケンカになってしまったの……。
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あなたは軽い気持ちで行ったことだとしても、相手が「とても嫌な行動」だと思ってしまう事があるの。
こういう場面では、さっきも言ったように「なぜ相手が怒ってしまったのか」を考えてみる必要があるわ。
今回の場合、
『いきなりアビリティで攻撃され、ダメージを受けた』
事が原因でしょうね。
あなたと楽しく喋っていた友達が、突然あなたの事を殴ってきたらどう思うか……想像したら、嫌な気持ちになるのも分かるものね。
相手の人を不愉快にさせてしまったのだから、きちんと謝りましょう。
答えてくれた人の中には、スレッドで話を続けると、団員全員に嫌な気持ちをさせてしまうかもしれないから、お手紙で話を続けるというアイデアを書いていた人もいたわ。
今回のように、カッとして少しこじれてしまいそうな時は、少し時間を置いてクールダウンしてから、手紙で話を続けるというのも、ひとつの方法でしょうね。
こんな風に、他の人を怒らせてしまいがちなものには、
「他の人を悪く言う」
「自分勝手な発言や、自己中心的な発言をする」
「相手を見下したような発言をする」
といったものがあるわ。
そう思われてしまう内容になっていないか、気をつけるようにしてみておくと、トラブルを予防できるんじゃないかしら。
それから、今回の場合、
『自分の行動の結果、相手がどうなってしまうのかを決め付けている』
のも、よくなかったと思うの。
旅団を見に行ったら、自分の知らないうちに自分のキャラクターがそんな目にあっていたら、嫌よね。
こういう時は、相手の状況を決め付けるのではなく『自分はこうする』という行動に留めておくのもトラブルの予防になるわ。
『アビリティ「剛鬼投げ」のバックドロップをかまそうとする』
という発言だったら、それを見た相手の人が、
「ぎゃー! なにすんだよ痛い痛い痛い!(床に激突して叫ぶ)」
とすることもできるし、
「ちょ、なんだよいきなり!?(慌てて逃げる)」
とすることもできるわ。
こんな風に、自分自身でキャラクターの反応を決められたなら、相手の人もここまで怒らなかったかもしれないわね。
これも、相手の人を思いやる方法の1つじゃないかしら。
●その3
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みんなとこんな事を話したい、と思って旅団に行ったら、
「ねえ、海に行くのに水着は用意した?」
「私は完璧!」
「俺のは……見て驚くなよ。ふっふっふ」
「わたくしも超せくしーなのを選びましたよ!」
「ええ? お前にそんなの似合うのか〜?」
なんて別の話題でみんなが盛り上がっていたの。
すごく話したい事ではあるけれど、今、ここでその話をすると邪魔になってしまいそうで、なかなか口に出せなくて……。
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逆の場合を想像してみましょう。
旅団で何かの話題をしているとき、他の人が別の話題を持ちかけてきたら、あなたは怒ったり、不愉快な気分になるかしら?
今の話題をこれから二度とするな! とでも言われれば話は別でしょうけれど、そうでもなければ、特に嫌な気持ちになる事は無いわよね。
今までの話題と新しい話題の両方で交流すればいいんだもの。
つまり、あなたは遠慮しないで、新しい話題を持ちかけて大丈夫なのよ。
それでもいきなり言うのは唐突すぎて……という場合は、ちょっとした前置きをするといいんじゃないかしら。
「そういえば、最近こういう事があって……」
とか、
「今日の街角で○○の話をしてたけど、もう聞いた?」
と言ってみんなの反応を見る……とかは、ちょっとしたきっかけとして、話題を持ち掛けやすいんじゃないかしら。
今の話題についての返事をした後、次のレスで新しい話題を持ちかけるというのもひとつの方法ね。
あなたが話題にしている以上、話の邪魔をするつもりなんて無い事は間違いないし、その上でこの話もしたいという事なんだなって、他の人にも伝わるはずだもの。
ただ、その話題が今旅団にある、どのスレッドの内容とも違う内容の場合は、レスをするのではなく、新しいスレッドを作って、そこで発言するべきね。
新しい入団者さんを歓迎するパーティをするというスレッドで、次の闘技場で一緒にチームを結成して参加してくれる人を募集するという発言をすると、さすがに内容が違いすぎるものね。
そういう場合は、お返事を貰いにくくもなってしまうから、新しいスレッドを作るようにしましょう。
それから、交流していると、時にはみんなに話題を持ちかけても、あんまり返事が無い事もあると思うわ。
その人にとってあまり興味の無い話題だったり、あまり詳しくない専門的な話題だとしたら、どうしても返事がしにくくなってしまうものね。
こんな時に、何度も同じ話題を繰り返したり、返事を催促するのは、あまり良い事ではないわ。相手の人にとって応えにくい話題だとしたら、そういう事をされると困ってしまうでしょうから。
そういう時は、みんなにもわかる話題を持ちかけたり、少し時間を置いてから改めて話題を切り出すようにするなどしてみましょう。
●その4
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あなたの旅団で、ある事を相談している最中、意見をまとめる為に多数決を取る事にしたの。
ところが結果は同数。意見が割れてしまったわ。
「困りましたね。もう少し相談して決めましょうか?」
「絶対1の方がいいよ。なんで2なんか選ぶんだよ〜。俺2を選ぶヤツの気持ちが全然わかんねぇぜ〜」
そんな中、思った事はなんでもすぐに口にするという性格のキャラクター、Aくんがそう発言したの。それに反応したのは、真面目なBさんよ。
「そういう言い方はよくないと思うよ。2を選んだ人達に謝るべきだ」
なんだか、ちょっと険悪な雰囲気よね。なんとかしたいと思うんだけど……。
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まずは、ふたりに落ち着いてもらうのが一番ね。
原因となったのはAくんの行動だけれど、Aくんは率直に、『どうして半分もの人が2番を選んでいるのか分からない』という気持ちを発言しているだけだから、悪気があるわけではないし、他の人を嫌な気持ちにさせるつもりでもないわ。
なんだけど、無意識のうちに、ちょっと印象の悪い言葉になってしまったというのが今回のトラブルなのよね。
それが伝われば、Bさんも誤解が解けて、この険悪な雰囲気はなくなるはず。
「AくんもBさんも落ち着いて。Aくんはちょっと言いすぎじゃない? でもAくんの気持ちは少し分かる気がするわ。お互いにどうしてそれを選んだのか、みんなで理由を言い合ってみない? 理由によっては、自分が選んだ選択肢よりも、もう1つの方がいいかもって思うかもしれないもの」
のように、どちらかに肩入れするのではなく、誤解を解くきっかけになりそうな事を呼びかけてみるといいと思うわ。
もし、この場面であなたがAくんのような立場になったら、険悪な雰囲気を解消できるような発言をするのがいいでしょうね。あなたは決して、Bさん達とケンカがしたいわけじゃないんだから。
「ちょっと言い過ぎたみたいだ、ごめん」
「でも本当に2を選んでいる理由がわからなくてさ。教えてくれないか?」
といった発言をすれば、Bさんも、他の人も怒らずに、話に答えてくれるはずよ。
皆さん、ここまでの内容はどうだったかしら?
今回は4つのケースを取り上げたけれど、これは交流で遭遇する場面の一部でしかないわ。
でも、大体の場合は、今日話したポイントやコツを利用したり、応用すれば、交流で困ることがあってもスムーズに対応できるはずよ。
今日の内容を生かして、エンドブレイカー!でみんなと、楽しく交流してね。