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えんぶれサマースクール

<第8回 言葉で自分を説明してみよう>

フローラ  エンドブレイカー!は文章を使って遊ぶゲームだから、自分の事を文章で紹介してみる機会がたくさんあるわ。
 自己紹介をしたり、プレイングを書いたり、イラストの発注文章を書いたり。
 そこで、今回はイラストの発注文章を書く練習をしつつ、自分の事を文章であらわすコツを勉強したの。文章だけだからこそ、いろいろな事に気をつけないと、いけないわね。

【課題】言葉で自分を説明してみよう

剣の城塞騎士・フローラ(cn0008)
場所:教室   2010年08月24日 18時   発言数:1

 皆さん、旅団や交流についてはどうだったかしら?
 少し真面目な話になってしまったから、疲れたりしている人もいるかしらね……。
 そうだわ。じゃあ、今度は今までとは少し違う形で、お勉強してみましょう。

 今日取り上げるのは『アトリエ』よ。
 皆さん、もう行った事はあるかしら?
 アトリエは以前の講座(エンドブレイカー!のコンテンツを歩いてみよう)でも紹介したように、イラストマスターさんにあなたの姿や冒険の様子をイラストにして貰ったり、これまでに完成した他のエンドブレイカー!のイラストを鑑賞する事ができる場所よ。
 何人かは、もうイラストを描いて貰っている人もいるわね。
 それ以外の人の中にも、アトリエで絵を書いて貰いたいと考えている人がいるんじゃないかしら。

 イラストをお願いする時には、あなたのことを文章で伝えなければいけないんだけど、どんな風に書いてみたらいいのか、よく分からない人も、きっといると思うの。
 だから今日は、素敵なイラストを描いて貰う事ができるように、練習をしてみましょう。

 ここで、今日の課題よ。
『あなたの外見』を、あなた自身の言葉で『100文字以内』で説明してね。
 できあがった文章は、今日もまた私、「フローラへのお手紙」で送ってね。

 中には、アトリエでイラストを頼むつもりは無いから、そんな事は必要ないという人もいるかもしれないけど、それは勘違いよ。
 自分の事を文章にして、誰かに説明する、理解してもらうということは、他の人と交流する時や、今後『旅人の酒場』から冒険に出かける時にも必要となるテクニックなの。
 アトリエのイラストも、交流も、旅人の酒場の冒険も、全部文章であなたのことを伝えるというのは一緒だから、今回の経験は必ず役に立つわ。ぜひ挑戦してみてね。

 それじゃあ今日も、たくさんの方からお手紙が来るのを待ってるわね。


【講座】言葉で自分を説明してみよう

剣の城塞騎士・フローラ(cn0008)
場所:教室   2010年08月25日 18時   発言数:5

 皆さん、今日もお手紙ありがとう。今回は自分の外見を文章にしてみる事に挑戦してみたけど、100文字という文字数でまとめるのに苦労したり、どんな内容を書くかで悩んだ人が多かったみたいね。
 そう。今回の課題では、それもポイントだったの。スムーズにまとめるポイントなども、このあと詳しく解説していくから、最後までしっかり聞いてね。

(1)どんな内容を書けばいいの?
 自分の外見を説明するといっても、どんな内容を書けばいいのか、最初は分からないものよね。
 今回、お手紙をくれた皆さんが書いていた内容は、
『髪』『目』『服装』『表情』『アクセサリーや武器』『体型』『ポーズ』
 というものだったわ。
 そうね、こういった情報を整理して説明するように文章を書くと、やりやすいんじゃないかしら。
 たとえば私の場合なら、
「髪はふんわりとウェーブになっていて、おでこを出しているの」
「優しげに微笑んでいるわ」
「プレートメイルを装備していて、右手には剣、左手に盾を持っているの」
 なんて感じになるわね。

【更に一工夫するコツ!】
 ここで、更にもう一工夫するコツを伝授するわね。
 それは「あなたの外見を語る上で、これだけは絶対にはずせない!」というポイントがどこなのかを、ハッキリと説明することよ。
 それは、『あなたの表情』かもしれないし、『服装』かもしれないし、『持っている武器』かもしれないわ。『ツインテールです』という人もいれば、『くりんとした大きな瞳がチャームポイント』という人もいるでしょうね。
 そういう「これだけは!」という部分が、分かりやすく伝わる内容になっていると、あなたがどんなキャラクターなのか、他の人にも理解しやすくなるわよ。
 私だったら、一行目にそれを書くかな。
 だって一行目って、一番最初に見るところだから、一番注目するし、一番印象に残りやすいでしょう?
 私の場合、はずせないポイントは、
「プレートメイルを装備した、温厚な女騎士」
 という部分だから、最初にそれを書いた後、それ以外のことについて説明していくわね。
 こうすると、最初にキャラクターの大まかなイメージを伝えられるから、文章を読む人にも自分がどんな人なのかを伝えやすくなるわよ。
 この部分が長くなってしまうと、結局どこが一番重要なのかわかりにくくなってしまうから、私くらいの文章で1行くらいにまとめるのがオススメよ。

【文字数オーバーする場合は……】
 書きたい事がたくさんあって、文章を100文字に収めるのが大変だったという人は、それぞれの項目について『書きたい度ランク』をつけてみましょう。
 絶対にはずせないポイントの他にも、重要度は落ちるけど押さえておきたいポイント、できるだけ描いて欲しいポイントなどがあるでしょうし、他の部分があれば無くても伝わりそうなので省略していい部分や、あってもなくてもいい部分、強いこだわりは無いのでイラストマスターさんにお任せしてしまっていい部分など、いろいろなランク付けができるはずよ。
 その上で、より重要な内容だけを元に文章をまとめていくと、うまく纏められると思うわ。
 イラストをお願いする相手、イラストマスターさんは「文章を元にイラストを描くプロ」だから、重要なポイントや、こだわりのあるポイントを伝えると、『そのイラストの完成形を踏まえて、一番イラストが素敵になるように細部を調整してくれる』の。
 文字数がオーバーしてしまいがちな時は「重要な部分をしっかり指定して、そうではない部分は省略してイラストマスターさんにお任せしてしまう」のがコツよ。

(2)わかりやすい文章を書こう
 文章であなたのことを説明する時のポイントは、『相手に見せる文章』であるということよ。
 あなたが書く文章だから、あなたがそれを読んで、その内容を完全に理解できるのは当然よね。でも、相手の人はそうではないの。だから、その文章を読む人にとって読みやすい文章にするための工夫があるといいわね。

 前回、そして今回皆さんから届いたお手紙は、どれも読みやすいものだったわ。どうしてそう感じたのか、私なりにその理由を考えてみたんだけど、

・適度に「、」や「。」で区切ってある
・適度に改行してある

 というのが一番大きな理由だと思うの。
 私の文章から、「、」と「。」を全部削除して、改行もゼロにしたら、どうなるかしら?
 多分、ううん間違いなく、ものすごく読みづらくなるでしょうね。
 だからといって、やりすぎでしまうと、
==========
プレー、ト、メイル、を、装備、した、温厚、な、女、騎士。


ふんわり

ウェーブ

なって
いて、
==========
 ……これは極端な例だけど、こんな風になってしまうと、逆に読みづらくなってしまうわよね。
 同じ文章でも、「、」「。」「改行」の使い方によって、こんな風に印象が大きく変わるものなの。だから、他の人が見た時にも読みやすくなるような、適度なバランスを心がけてみましょう。
 どのくらいが適切か悩んでしまったら、私の文章を参考にしてみてね。

 あとは、『箇条書きにして説明する』という人もいたわね。
 これもいい方法じゃないかしら。1つ1つの情報が整理されているから読みやすいもの。
 だた、そういう工夫をしていても、自分が気付いていないうちに、内容が分かりづらくなってしまって、相手の人に上手く伝わらない場合があるの。
 今度は、そういう場合について、説明していくわね。

(3)イメージを的確に伝える工夫をしよう
 文章の中には、いろいろな解釈の仕方が存在するものがあるの。
 たとえば、
『右手に家宝の剣を持っています』
 と書いてあった場合、あなたは、自分が持っている家宝の剣がどんな物なのかイメージしていると思うけれど、相手の人には伝わらないから、それがどんな剣なのかを推測することになるわ。

<推測1>
 一家の宝というくらいだから、きっと高価な剣なんだろうな。金色で、装飾が色々とついていて、宝石なども埋め込まれているんじゃないかな。

<推測2>
 一族に代々伝わってきた剣を受け継いだということか。古いけれど、よく手入れがされていて使い込まれている剣という感じかな。きっと、そんなに高価な品では無いのだろうけど、このキャラクターには大切な品なんだね。

<推測3>
 家宝なら、普段は大切に保管しているはずだ。ということは新品のように真新しくて、ピカピカしている綺麗な剣なんじゃないかな。刀身や柄が光を反射して輝いていると、それっぽいよね。

 ……もし、あなたが「1」の剣をイメージしてこの文章を書いたのに、イラストには「2」の剣が書いてあったとしたら、予想外よね。
 でも、この文章だと、こうなってしまう可能性は十分にあるの。
 こんな風に、何通りもの推測ができる文章は、相手の人に自分のイメージを完璧に伝える事は難しくなってしまうわ。
 こういう時は、より具体的なイメージを伝えるように心がけましょう。

「宝石や装飾がたくさんついた、刀身が金色のきらびやかな剣」
「地味で平凡だけれど、よく手入れされていて長年使い込まれた剣」
「真新しい剣で、太陽の光を反射してキラキラ輝いている」
 のような具体的な文章があれば、あなたのイメージをそのまま相手に理解して貰い易くなるわね。

(4)判断に悩む文章はやめよう
 今のとは少し違う内容で、読んだ人を戸惑わせてしまう文章には、このようなものもあるわ。
==========
 全身黒ずくめで、大鎌を持っている少女です。
 髪はポニーテールにしています。表情は無表情です。頭にローブのフードを被っています。ローブの内側は赤地で、下に白いYシャツを着ています。
==========
 この文章、ちょっとした矛盾があるのが分かるかしら。
 フードを被ってしまうと、ポニーテールなのが分からなくなってしまうということと、黒ずくめだとあるのに、ローブの裏とシャツの色が黒では無い、という2つが、矛盾してしまっているの。
 こういう内容でイラストを頼んでしまうと、描く人が悩んでしまうわ。

「フードを被るという動作を優先するべきだろうか。それとも、ポニーテールである事を強調するため、フードを被せないべきだろうか?」
「黒ずくめという設定を守るべきだろうか。それとも『ローブの内側とシャツだけは黒色ではない』という意味だろうか」
「ローブを着込むと普通シャツは見えないはずだ。でも前をはだけさせるなどしてシャツを書いてほしいという意味だろうか」
「フードも角度によっては内側の色が分からないようにできる。黒ずくめというイメージを優先して、そう扱うべきだろうか。それともフードの内側にちらっと赤が見えるように描く方がいいだろうか?」

 ……これもまた、何通りもの解釈の仕方があるから、イメージ通りのイラストにならないかもしれないわね。

 これは、自分の中にハッキリしたイメージがあればあるほど、起こりやすい事例ね。
 いろいろな特徴をしっかり伝えようとして、たくさんの事を書こうとした結果、無意識のうちに矛盾した内容のある文章を書いてしまうことがあるの。
 自分のイメージを伝えようとして、いろいろな事を書こうとすることは、決して間違いでは無いけど……分かりづらい文章になってしまっては本末転倒よね。

「黒いローブ姿の少女です。頭にフードを被っていて、髪は前髪しか見えません。(本当の髪型はポニーテールです)ローブの前は少し開けていて白いシャツが見えます。ローブの内側の生地は赤です。武器は大鎌です」

 のように情報を整理しておくと、矛盾している部分は無いから、あなたのイメージを文章から推測しやすくなるわね。

(5)性格だけじゃ伝わらない
 イメージを的確に伝えようとすると、陥ってしまいがちなのが、この落とし穴。
 性格設定ばかりを書いてしまって、肝心な外見がよくわからない……という文章になってしまう事があるの。
 たとえば、

『優しくてお人よしの男の子です。言葉使いは礼儀正しくて丁寧で、目上の人への敬意を忘れません。動物や植物が好きで、自然を傷つける人には、とても怒ります』

 という人の外見を想像しようとしてみると、

「繊細で傷つきやすそうな美少年」
「いつも眠そうな目で、ぽややんとしている男の子」
「めがねが似合う優等生タイプ」

 などのように、様々なイメージが有り得るでしょう?
 このような場合も、あなたの考えているイメージを、読んだ人にも正しく伝えることが難しくなってしまうわ。
 あなたがどんな人なのかを伝えるときに、性格設定を多少書いておくのはイメージを掴む助けにもなるけど、それだけしかないと、外見は伝わらないの。

「繊細でとても線の細い美少年。触ったらぽきっと折れてしまいそうなくらいの儚い雰囲気があります。片手に樫の木の杖を持ち、服装はゆったりしたローブ。温厚そうな微笑を浮かべています」
「ふわふわの髪の毛に、いつも眠そうに見える目。のんびりした性格で、どこかぽややんとして見えます。詳細はお任せ」
「メガネをかけた優等生タイプの男の子。目は大きめで、にっと人のいい感じの笑顔をしています。服装は半ズボンにシャツです」

 のように、それぞれの外見が伝えられるような文章を心がけましょう。
 性格や設定のイメージはあるけれど、外見の具体的なイメージは大まかなものしかないという場合は、2つめのように大まかなイメージを伝えて、詳しい部分はお任せしてしまうのもひとつの方法よ。

(6)ちょっとした書き間違いに注意
 もうひとつ、誤解が起こりやすい文章として、次のようなものがあるわ。

1「可愛らしい男の子です。目が少し大きいです。」
2「可愛らしい男の子です。目も少し大きいです。」
3「可愛らしい男の子です。目は少し大きいです。」

 よく似ている文章だけど、意味は全く違うことが分かるかしら?

 1は「可愛らしい男の子の個性として『目が大きい』という特徴がある」という意味になるわね。
 2は「可愛らしい男の子は『顔のつくりは概ね大きい』ものだけど『目も大きい』です」という意味よ。
 3は、「可愛らしい男の子は『顔のつくりは概ね小さい』ものだけど『目だけは大きめ』です」という意味だわ。
 この文章は、どれも「目が大きい」というという点は一緒だけれど、それ以外の特徴が異なっているの。

 たった1文字だけの違いだけれど、読む人が受ける印象は大違い。もしこの部分を間違ってイラストをお願いしてしまったら、あなたのイメージとは違うイラストになってしまうの。
 その文章が、あなたの意図したように読める文章になっているかどうかにも、気をつけなくちゃいけないわね。

 文章が出来上がった後は、そのまますぐに人に見せるのではなく、一度その内容を読み返すようにするといいわ。
 自分で読んでみて、分かりづらい場所や書き間違っている場所などを手直しすると、より相手にとって読みやすくて、あなたの事を理解しやすい文章になるもの。
 ちょっとした工夫だけど、効果はバツグンだから、試してみてね。

剣の城塞騎士・フローラ(cn0008) 2010年08月25日 18時
 ……と、ここまで詳しく説明してきたけれど、どうだったかしら。今日もいろいろ話しちゃったけど、みんな、大丈夫? わかり辛かった所があったら言ってね。他にも感想など、何かあれば教えてくれると嬉しいな。

ハルバードの魔法剣士・カリーナ(c15255) 2010年08月25日 23時
しっかりと聞かせていただいてますわ、先生。少し考えてみましたけれど、自分のことを相手に上手に伝えるって難しいですわね… 今のわたくしは他の皆さんに比べて実績もありませんし、もうすこし経験を積んで自信が付いたら、イラストをお願いしようと思いますの。その時までにしっかり考えておかなくては…イラストに恥じない立派なエンドブレイカ―たりたいものですわね。
剣の城塞騎士・フローラ(cn0008) 2010年08月26日 10時
前回取り上げた交流もそうだけど、「文章だからこその難しさ」というのはあるわね。でも怖がってばかりじゃ何もできなくなっちゃうから、思いきって挑戦してみて欲しいかな。
剣の城塞騎士・フローラ(cn0008) 2010年08月26日 10時
イラストだけど、アトリエでのイラストは必ず必要な物ではないし、ゆっくり検討するのもいいんじゃないかしら。それに、いろいろ考えてみる時間って、楽しいものね。
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