万能宝石エリクシルは奏燿花・ルィン(c01263)に打ち砕かれ、勇者マギラントによって呼び出された三塔を覆う巨大な薔薇は消滅した。
勇者マギラントは己の軍勢と共に姿を消し、マギラントを取り巻いていた棘(ソーン)の気配が消え失せるのを、エンドブレイカー達は感じ取る。
だが、戦いの傷跡は三塔戒律マギラント各地に残されていた。
特に大きな影響を受けたのは、勇者マギラントの支配下におかれていた「銀の塔」だ。
拒絶体マスカレイドと化した三塔戒律マギラントの三人の塔主の一人『銀の塔主サイリス』は、翠緑の術士・イシェト(c03660)らの説得に従って退こうとし、脱出装置で飛んでいったきり、行方知れずとなってしまったのである。直接戦ったイシェトらによれば、銀の塔主サイリスのマスカレイド化は解けていただろうとのことだが……。
そんな中、頬撫でる柔風・フィアレリス(c05361)の一言で、状況は大きく動いた。
「マスターメイガス同士の共鳴とかって無いの?」
塔主達も知らなかったことだが、ずっと昔の取決めで、マスターメイガスが都市国家を出た際には、その方角が分かるという機能が搭載されていることが発覚。
この機能によって、銀の塔のマスターメイガスは現在、三塔戒律マギラントから遥か北を高速で移動していることが判明した。
『世界の瞳』によって把握された地理情報の範囲からも外れた位置だ。
エンドブレイカー達がこれを追うことの出来る手段は、海流や自然条件を一切無視して高速航行できる『終焉に抗う勇士号』をおいて他にない。
だが、銀の塔主が勇者マギラントと共にいることも十分に考えられる。
銀の塔のマスターメイガスに搭載された都市殲滅級儀式魔装『シティアニヒレイター』の例を考えれば、それ以上の魔法技術を持つと思われる勇者マギラントの膝元に踏み込むのは多大な危険を伴うだろう。
『終焉に抗う勇士号』を失う危険すら、否定しきれるものではない。
また、『終焉に抗う勇士号』を銀の塔主の追跡に向かわせなければ、勇士号を別の都市国家に向かわせるなどの運用も可能だろう。
黒の塔主と緑の塔主が『代理者』となり、『世界の瞳』から三塔戒律マギラントへの転移が可能となった今、『終焉に抗う勇士号』をマスカレイドに支配された『霊峰天舞アマツカグラ』への移動などに用いる上での障害もなくなっている。
『終焉に抗う勇士号』をどう動かすべきか、エンドブレイカー達の判断が求められていた。
<行動選択肢>
今後の『終焉に抗う勇士号』を動かす方針について、下記から選択して下さい。(1)『終焉に抗う勇士号』で銀の塔主を追う
『終焉に抗う勇士号』で銀の塔主サイリスを追います。危険度は未知数ですが、『終焉に抗う勇士号』を失う可能性も否定はできません。
エンドブレイカーは『終焉に抗う勇士号』と『世界の瞳』の間を自由に転移できるため、こちらの選択肢が選ばれた場合も、行動に制限はありません。
(2)銀の塔主を追わない
銀の塔主サイリスを追わず、『終焉に抗う勇士号』を別の用途に用います。この選択肢を選んだ場合は、勇士号をどのように用いるかをプレイングに記入して下さい。
(2)が多数となった場合、プレイングを参考に勇士号の方針が決まります。