●問題1
小さな部屋の中に7本のロウソクが立っている。小さな部屋の窓は開いており、3分後に、2本のロウソクの火が消えた。
2本のロウソクが消えてから10分後、小さな部屋を見ると、更に1本のロウソクの火が消えていたので、小さな部屋の窓を締めた。
6時間後、火のついているロウソクは1本もなかった。
残っているロウソクは何本だろうか?
※補足
小部屋の中の酸素が無くなる事はないものとする。
燃え尽きたロウソクは完全に消えてなくなるものとする。
窓を閉めたあとは、燃え尽きる以外でロウソクの火が消えることは無いものとする。
●答え1
0本から7本の全ての可能性ある為『わからない』が正解です。3分後に消えた2本のロウソクは『窓が開いていた為、風で消された』可能性もありますが『3分後に燃え尽きた』可能性もあります。
10分後に消えていたロウソクも同様で、どちらの可能性もあります。
(ロウソクの最初の長さは同じとは限らないので、燃え尽きるまでの時間が同じとは限りません)
残る4本のロウソクについては『火がついていたかついていなかったか』がわかりません。
ロウソクに火がついていれば燃え尽きている筈ですが、火がついていなければ、当然燃え尽きる事はありません。
以上から、0本から7本の全ての可能性がある事がわかります。
●問題2
4種類の星霊が立っている。
スピカの左側に、バルカンが立っている。
バルカンの左側に、ヒュプノスが立っている。
ヒュプノスの左側にジェナスが立っている。
スピカから見てジェナスはどちら側に居るか?
●答え2
『どちらもあり得る』が正解です。
横一列に並んでいるならば、スピカから見てジェナスは『左側』に立っていますが、並び方はこれだけではありません。
例えば、四角いテーブルの周りに一人ずつ立っている場合、スピカの『右隣』がジェナスになります(ヒュプノスは正面)。
●問題3
あなたの目の前には、それぞれ金貨が108枚ずつ入っている、11個の宝箱が置かれている。
宝箱の中に、1つだけ、全ての金貨が偽物の宝箱がある。
(それ以外の宝箱の金貨は全部本物である)
偽物の金貨は、重さが他の金貨よりも軽く、他の金貨の9割の重さしか無い。
台に置いたものが、本物の金貨何枚分の重さであるかを測る事ができる魔法の秤を使い、偽物が入っている宝箱を探しだして欲しい。
(金貨1枚未満の重さの差を測ることは出来ません)
魔法の秤の使用回数は最も少なくして、偽物が入っている宝箱を探し出す場合、秤の使用回数は何回か。
●答え3
『1回』で探しだす事ができます。
1個目の宝箱から10枚の金貨を取り出します。
2個目の宝箱からは20枚の金貨を取り出します。
同様に、3個目の宝箱からは30枚、4個目から40枚、5個目から50枚、6個目から60枚、7個目から70枚、8個目から80枚、9個目から90枚、10個目から100枚の金貨を取り出します。
取り出した金貨の重さを、魔法の秤で測れば、どの宝箱の金貨が偽物かを知ることが出来ます。
重さが、金貨550枚分の場合、偽物が含まれていないという事なので、最後の『11個目の宝箱』が偽物の金貨になります。
重さが金貨549枚の場合、金貨1枚分だけ軽いので『10枚の金貨を取り出した1個目の宝箱』が偽物の金貨になります。
同様に、重さが548枚なら『32目の宝箱』、547枚なら『3個目の宝箱』、546枚なら『4個目の宝箱』、545枚ならば『5個目の宝箱』、544枚ならば『6個目の宝箱』、543枚ならば『7個目の宝箱』、542枚ならば『8個目の宝箱』、541枚ならば『9個目の宝箱』、540枚ならば『10個目の宝箱』が偽物の金貨である事がわかります。
●問題4
魔女の秘石が5つある部屋に出た。
中央の秘石が言う。
この部屋の魔女の秘石の言葉の中に、1つだけ嘘がある。
これから喋る、A、B、C、Dの魔女の秘石の言葉を聞き、嘘を言っている魔女の秘石を選択せよ。
(複数回答OKとする)
A:魔王ゼルデギロスは五将軍の一人である
B:ガルシェンの巨人はもともと人間であった
C:ソーンイーターはマスカレイドでは無い
D:都市国家の天井の空は星霊建築のドロースピカによるものである
●答え4
ABCDに間違いはありません。
ですので、チェックをつけなければ正解となります。
嘘をついていたのは、
「この部屋の魔女の秘石の言葉の中に、1つだけ嘘がある」
と言った、中央の秘石です。
●問題5
立方体のサイコロが2つある。
サイコロには、それぞれの面に『金の剣』『銀の剣』『銅の剣』『金の盾』『銀の盾』『銅の盾』が刻印されている。
このサイコロを以下のルールに従い、2つ同時に振った。
ルール:『金の剣』が1つも出なかった場合、『金の剣』が1つ以上出るまで、サイコロ2つを同時に振り直す。
このルールに従ってサイコロを振った時、両方のサイコロが『剣』になる確率は何パーセントか。
(小数点以下切り捨て)
●答え5
答えは『45%』です。
『金の剣』が一つもでなかった場合は振り直す為、『金の剣』が一つ以上出る組み合わせの中に、両方のサイコロが『剣』になる組み合わせが何個あるかで、確率を出す事ができます。
金の剣が一つ以上ある組み合わせは、
========
『金剣』『金剣』
『金剣』『銀剣』
『金剣』『銅剣』
『金剣』『金盾』
『金剣』『銀盾』
『金剣』『銅盾』
『銀剣』『金剣』
『銅剣』『金剣』
『金盾』『金剣』
『銀盾』『金剣』
『銅盾』『金剣』
========
の11パターン。
この中で、剣剣の可能性は、5パターンなのでで、5/11(45.4545%)となります。
●問題6
スピカはクッキーを5枚持っていた。
ジェナスはクッキーを3枚持っていた。
スピカとジェナスがクッキーを食べようとすると、ノソリンがやってきた。
ノソリンはクッキーを持っていなかったが、ダルクなら持っているというので、3匹はクッキーを1/3ずつ分けて食べた。
ノソリンは、クッキーの代金としてダルク金貨を8枚置いていった。
ダルク金貨をどのように配分するのが、最も妥当であろうか?
※補足
クッキーの価値は全て均等であるものとする。
クッキー1枚はダルク金貨3枚の価値があるものとする。
●答え6
最も妥当なのは『スピカ7枚 ジェナス1枚』です。
この問題は、クッキーをダルク金貨に換算するとわかりやすかったでしょう。
最初、スピカは金貨15枚、ジェナスは金貨9枚、ノソリンは金貨0枚分のクッキーを持っていました。
クッキーは全部で金貨24枚分の価値があるので、3等分だと、全員が金貨8枚分食べたことになります。
スピカは金貨15枚分のクッキーのうち8枚分を自分で食べたので、残りのクッキーは金貨7枚分になります。
ジェナスは金貨9枚分のクッキーのうち8枚分を自分で食べたので、残りのクッキーは金貨1枚分になります。
この事から、ノソリンはスピカから金貨7枚分のクッキーを金貨7枚で買い、ジェナスから金貨1枚分のクッキーを金貨1枚で買って、8枚のクッキーを食べたと考える事ができます。
●問題7
(1)見た目が全く変わらない宝石が無数にあるとする。
この宝石の10000個に1つだけ、価値が非常に高い特別な宝石がある。
(他の9999個は普通の宝石である)
(2)99%の確率で、価値が非常に高い特別な宝石か普通の宝石かを見分けることができる魔法装置がある。
(同じ宝石は何度調べても同じ結果が出るものとする)
(3)この装置により非常に高い特別な宝石であると判定された宝石のうち、実は普通の宝石である確率は、何%であるか。
●答え7
答えは『50%以上』です。
10000個の宝石のうち、9999個は普通の宝石です。
しかし、魔法装置は1%で見分けるのに失敗してしまう為、9999個の普通の宝石を鑑定すると、およそ100個(確率的には99.99個)を、非常に価値が高い特別な宝石であると間違えてしまいます。
非常に価値の高い特別な宝石は10000個に1個しかない為、見分ける事に成功しても、その数は1個にしかなりません。
この為、99%以上が『実は普通の宝石』となってしまうのです。
●問題8
とある星霊術士が一冊の魔導書を読んだ。
彼は、1ページあたり1分12秒で本を読んだ。
1日目は全体の1/9
2日目は残りの1/8
3日目は58分と48秒間
4日目は残りの2/7
5日目は残りの3/5
6日目は残り18ページを読んで読み終わった
この魔導書は何ページあっただろうか。
●答え8
答えは『144ページ』でした。
まず、5日目と6日目の記述に注目します。
5日めに残りの3/5を読んだのならば、6日目に読んだのは『5日目に残っていたページ数の2/5』になります。
6日目に読んだページ数が18ページであるので、5日目に読んだのは『27ページ』になります。
5日目以降に読んだページ数は、18ページと27ページを足した『45ページ』となります。
4日目に残りの2/7を読んだのならば、5日目以降に読んだのは『4日目に残っていたページ数の5/7』になります。
5日目以降に読んだページ数が45ページであるので、4日めに読んだのは『18ページ』になります。
4日目以降に読んだページ数は、45ページと18ページを足した『63ページ』となります。
1ページあたり1分12秒で読むので、3日目に読んだページ数は『49ページ』になります。
3日目以降に読んだページ数は、63ページと49ページを足した『112ページ』となります。
2日目に残りの1/8を読んだのならば、3日目以降に読んだのは『2日目に残っていたページ数の7/8』になります。
3日目以降に読んだページ数が112ページであるので、2日めに読んだのは『16ページ』になります。
2日目以降に読んだページ数は、112ページと16ページを足した『128ページ』となります。
1日目に残りの1/9を読んだのならば、2日目以降に読んだのは『2日目に残っていたページ数の8/9』になります。
2日目以降に読んだページ数が128ページであるので、1日めに読んだのは『16ページ』になります。
この事から、魔導書のページ数は、2日目以降に読んだ128ページと、1日目に読んだ16ページを足した、144ページになります。