〜貧困街・暗くじめじめした廃墟〜
……ん、何だこの紫煙銃? 銃身にナイフが付いてるぞ。
さしずめ、ガンとナイフで「ガンナイフ」って感じか。
かなり古風なデザインだけど、ひょっとして昔はこっちの方が主流だったのかな?
さて、この依頼が終わったら、すぐ戻らないと……。
「紫の兄弟」っていう過激な労働者組織が、暴れてるらしいからな。
えーっと、元々は、薄給の仕事で苦労していた労働者層が、政府から援助されていた貧民層に怒って「働かざるもの食うべからず!」と主張したのが、革命のきっかけのひとつだったんだっけ。
で、働いた人だけが正統な報酬を得られるようになったんだけど、貧民の人達も働かないと死ぬから働くようになって、それで労働者層と仕事の取り合いになって、仕事を失った労働者層の一部が過激化して「紫の兄弟」になったんだっけ?
でもまぁ、そんな社会問題はひとまず置いといて。
もっと大きな問題は、この紫の兄弟が「マスカレイドを呼び出す道具」を持ってるって事なんだ!
そんな道具が存在するなんて聞いたこと無いぞ!? 早く旅人の酒場に戻って話を聞かないと!
ジェスターの仕組んだ偽造ダルク事件も、まだ起こり続けてるし……。
とっととマスカレイドの陰謀を打ち砕いて、幸せなエンディングを目指そうぜ!