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鮫剣の豪商・リリアナ&革命聖女・ゼファー

〜革命政府・廊下〜

「!!!……アンタ、そいつはジュウゾウの≪真打≫! いったいどこでソレを!?」
「…………おととし、貧民街で拾ったんです」
「嬢ちゃん、おそらくアンタの言ってることはホントだろうね。やれやれ、あの時、確実にヘシ折ってやったと思ってたのに」

「ザンネン、実はあんたらに俺は倒せないんでしたーッ! 『今まで秘密にしてたんですけど、実はアタシ、絶対に死なないんです』。なんてな、ギャハハハハハ」
「黙んな!」
「はい」
「嬢ちゃん、あんたは澄んだ目をしてる。きっと革命の時にはその剣を使わなかったんだろうし、今でもそのクズに操られてはいないんだろう。なぁ、何で今更その剣が必要なんだい?」

「革命を、止める訳には、いかないからです…………!」
「確かにアンタの言う事は分かる。革命政府は一時期の熱狂的な支持を失い、貴族領主は暴走を始め、商人達はラッドシティを離れ始めてる。紫の兄弟や黒き聖女のせいで、治安も悪化の一途だ。だからアタシはアンタら革命政府と話し合って、ラッドシティをよくする方法を探しに、ここに来たんだ」

「ありがとうございます、リリアナさん。でも、違うんです。今はそれらとは全く違う事情で、時間がありません。私はこの時が来るのを恐れていました。でも、待ち望んでもいたのかも、しれません」

「おいおい、『待ち望んでた』ってなら、オレと完全合体しないのっておかしくねぇ? その方が争奪戦も有利に」
「黙れダイアモード……!」
「はい」

「ふーむ。だが嬢ちゃん。たとえアンタしか知らない事情があったとしても、ここを通すわけにはいかないねぇ」
「……分かりました。あなたの鮫剣で、私を試してください!」
「ヘイヘイ、そんな量産型持ったオバハンひとりで、何が試せるって」
「黙んな!!!」
「黙れ!!!!」
「はい」

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