〜霊峰天舞アマツカグラ 火那神社〜
大僧正を名乗る巨躯の怪物が、神社に向かって一心不乱に祈っている……。
「アオ〜ン! マギラント殿、マギラント殿!
拙僧の呼びかけにお答えください〜。ほーれお賽銭じゃらじゃら」
『……不愉快な呼び方はやめてください。何の用ですか?』
「アオ〜ン! こないだわざわざ召喚されてやったのに、手厳しい〜!
でも返事してくれたのでいい人でゴジャる?」
『何の用ですか?』
「アマツカグラの公家が、エンドブレイカーに暗殺されまくってるでオジャる!
でも、奴等が結構尻尾を見せたので、致命的な状況になる前に気づいたでオジャる!
……次、何したらいいでオジャるか?」
『彼らは、何らかの【入口】を通じ、アマツカグラに侵入しています。
あえてエンドブレイカーを呼び寄せた後、帰還する彼等を追跡すれば、【入口】を見つけられるでしょう。そうすれば、後は【入口】を破壊するだけです。
彼らを呼び寄せるのは……そうですね、民を集めて虐殺などすると良いでしょう』
「そんな事で集まる訳無いでゴジャろう? 眼鏡殿はアホでゴジャルか?」
『いいえ、彼らは必ず姿を表します。勇者とは、そういう存在なのです』