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ミラさんの勇士号日記2

竪琴の魔曲使い・ミラ

 こんにちは、ミラです。
 各地で起こったできごとを、日記にざっくりとまとめていきますね。
 日記を最後に書いたのは、2013年5月1日です。


【2013/04】
 『三塔戒律マギラント』の戦いの後に消えた銀の塔主を追い、『終焉に抗う勇士号』は北の海へと向かいました。
 世界の瞳で見える範囲を逸脱した海域で私達を待ち受けていたのは、爆発するように仕掛けを施されたシーバルバマスカレイドの大群。
 かつての「勇者」達に怨みを抱く彼らは、勇者の船である『終焉に抗う勇士号』へ猛然と襲い掛かろうとしていました。
 私達はこの襲撃を退け、勇士号はさらに北へ向かいます。

 一方でハンクス長老からの連絡で、アマツカグラの「代理者」が出現したことが確認されました。
 そしてアマツカグラへの潜入の結果、代理者と判明したのは避難民のまとめ役を務めていた神楽巫女のナミネさんに、スズさん、ハイジさん、サツキさんの全部で4人。
 『代理者』がアマツカグラ内に拠点を確保したことで転移が可能となり、私達エンドブレイカーは『世界の瞳』を通じてアマツカグラでの活動を開始しました。
 ですがアマツカグラ内のマスカレイドの勢力はこれまで戦って来た敵勢力と比べても遥かに大きいです。
 敵は棘(ソーン)を増加させるために人々を絶望に導こうとしていますので、これを防ぎつつ敵に打撃を与えられる手を探っていく形になりそうです。
 霊峰天舞アマツカグラは既に棘(ソーン)が「開花してしまった」土地。これまでのように棘(ソーン)の開花を防いだから都市国家から撤退してくれるというわけでもないでしょうから、違う戦いが求められそうです。

【2013/05】
 未知の大地に辿り着いた『終焉に抗う勇士号』。
 銀の塔主を追うグループ、街道跡を探るグループ、そして勇士号を守るグループ。
 探索に乗り出した皆さんは、この三手に分かれて行動を開始することになりました。

 そして探索の結果、幾つかの事実が発覚します。
 まず、この土地は、ラッドシティから遥か東側の地続きの陸地であること。
 次に、この土地で確認された複数の都市国家痕はいずれも滅び、さらに幾つかには、巨大な薔薇が咲き、マスカレイドがひしめいていること……。
 探索に行った人達の中には、空に浮かぶ蜃気楼のような『城』を見たという人もいます。
 伝説に語られる大魔女スリーピングビューティは、この『城』にいるのでしょうか?

 ですが、こうした発見の一方で、銀の塔主サイリスを追ったグループが敗北し、勇士号も敵の襲撃で打撃を受けることとなりました。
 銀の塔主サイリスやエルフヘイムの『予言者』の情報からも、七勇者が動き出していることは確実です。
 ランスブルグに向かうか、それともこの滅びの大地の探索をなお続けるか。
 私達には選択が求められています……。
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