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六勇者『黒刃使い』ガンダッタ

〜高速帆船『びっくりラビット』甲板〜

 大艦隊の脇に位置する、比較的小型の高速帆船。
 その甲板上で、「喋る武器」を携えた軍団を前に、黒刃使いガンダッタが口を開く。

「大丈夫かなぁ? エンドブレイカーに追いかけられてるけど、大丈夫かなぁ?」
「「おい親分いいかげんにしろよ」」
「「誰かジュウゾウさん呼んで来い!」」
 ややあって、軍団の1人に不気味な影が舞い降り、全く別人の口調で語り始める。
「【ガンダッタよ……】」
「……お、おう、お前ジュウゾウか、何の用だ? 俺はビビってなんかいねえぞ!」
「【この状況で誤魔化せると思っているのか。逆に感心する……】」
「ビ、ビビってねぇって言ってるだろ!? この俺が何の為に海賊群島を作ったと思ってるんだ!
 本拠地を破壊された今も、この世界に、俺達の艦隊を数で上回れるヤツなどいねぇ!
 そして、エンドブレイカーが万一少数精鋭で来たとしても、シーバルバの小舟群が阻止する!
 そうして時間を稼いだら、巨大揚陸戦艦『クロクサビ』で、アマツカグラに上陸!
 一部の隙もない完璧な作戦だ! だがもし失敗しても、最終的に俺の舟がたどり着けば良し!
 俺と『戦神斧』の上陸は阻止できねぇよ!」
「【期待している。だが気を付けろ。お前の体の予備は、もう生産できぬのだ】」
「わわわわかってるっての! ぜぜぜ全然よ余裕だっての!
 必ず『大地の扉』に至り、姫さんを解放してやる。大船に乗った気でいやがれ!
 お前はこのまま残って俺に協力してくださってもいいんだぜ、鋼語りのジュウゾウ!」

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