ちょっと失礼。君も、その、え、「エンドブレイカー」だよね?
……良かった、違ったらどうしようかと思った!
僕はまだエンドブレイカーになったばかりなので、ちょっと自信が無かったんだ。
それにしても、信じられない成果だ。
君達は、僕達「ジャグランツ討伐隊」が壊滅した後、すぐジャグランツの「王」に反撃をしたんだね。
「王」に肉薄し、奴の手勢を減らせれば、それだけで十分な成果だったと思う。
それなのに、ジャグランツ王・ギルバニアを倒してしまうなんて!
君達は、討伐隊に比べて決して十分とはいえない戦力で、凄まじい戦果を成し遂げたんだ。
……それにしてもまさか本当に、参加した殆ど全員が、撤退の事を考えず戦うとは!
確かに、あの戦いで『完全勝利』を得るためには、その方法しか無かったかもしれない。
でもだからといって、その万に一つの勝機を冷静に見極め、危険を厭わず実行するなんて、どんな精鋭部隊にも真似はできないだろう。
勇猛なだけじゃない、頼もしいエンドブレイカーの一員になることができて、僕は誇りに思うよ。
アクスヘイムの「棘(ソーン)」が消えていないという事は、まだ事態が全て解決したわけではないという事だね。ギルバニアには、他に仲間がいるのかも。
でもひとつ、確実に言えることがある。
目論見を狂わされたそいつらは、今頃大騒ぎだろうね!
いやー、愉快愉快!
……さて僕は、「ライブソイル」を探しに行こうかな。
それが終わったら、君達と共に『エンディング』に立ち向かいたい。その時はよろしくね。