ガノッサス・アックス
なるほど、これは予想外であったな。
田舎の痩犬に過ぎぬ新興領主共が、結束して我が由緒あるアックス家に楯突こうとは。
犬なら犬らしく、無意味に吠えていれば良いものを。
しかしこれは、或いは好機やも知れぬ。
彼奴らの骸を得られれば、如何に『ダイアモード』と言えど、此度の勝利を諦めることであろう。
『白婦人』と腹の子もなき今、我が勝算は逆に高まったともいえよう。
忘恩の徒たる『アックスへイム』の無知蒙昧なる民共よ、我が裁きの刻を待つがよい。