〜夢の城の玉座〜
夢姫レムが、傍らに置かれたうさぎのぬいぐるみと会話をしている。
「うさぎさん、エンドブレイカーに見つかっちゃダメでしょ?」
『いや失敬失敬。でも逃がして貰ったから良しとしておくれ』
「うさぎさんがいないと、このお城をアクエリオに運べないのよ」
『ああ、分かっているよ。それにしても、こんな短期間でよくぞそこまで……』
「頭と胴体が半分づつ、翼は2枚。これで、少しは頑張れるかな?」
『頑張れるかだって? それどころの話じゃない! 今や君は最強の魔王候補者だ!』
「男の子って、すぐ最強とか無敵とか言うよね。ばかみたい」
『むむむ、返す言葉も無いが、僕は君と、君のカーニバルに出会えた事が誇らしいよ。』
「そう、わたしのカーニバルが、全てを手に入れる……!」
『そうだ、その意気だよ。……そうだ、魔王になれたら、次は僕と世界中を巡ろう。
君の素敵なカーニバルは、きっと世界のどこでも注目の的になるだろうね』