ステータス画面

エンドブレイカー

「お前、来週死ぬぜ。助けてやろうか?」
〜通りすがりの嫌な奴〜

■エンドブレイカーとは?

 エンドブレイカーとは、「終焉を終焉させる者」の意。
 他人の「瞳」を見ることで、数週間後に起こるであろう、
相手の『エンディング』を見る能力を持っています。

 エンドブレイカーは、『エンディング』に関わる出来事に積極的に関わることで、定められた運命を破壊し、変更することができます。たとえ偉大なる勇者や最強の犯罪王であろうとも、エンドブレイカーでない者には、定められた『エンディング』を変えることはできないのです。

 またエンドブレイカー達は、不幸な『エンディング』を見てしまうと、その結末を叩き潰さずにはいられません。その気質があるからこそ、エンドブレイカー達はエンドブレイカーの力を得ることができたのです。

■エンドブレイカーとマスカレイド

 不滅の存在『マスカレイド』を滅ぼせる者は、この世にエンドブレイカーしか存在しません。マスカレイドの持つ不滅の運命(すなわち『エンディング』)は、エンドブレイカーにしか破壊できないからなのです。
 人間や生物には見ることができず、不死の存在であるマスカレイドは、人知れず、世界を滅亡の淵に陥れようと暗躍しています。
 マスカレイドの滅びを阻止できるのは、エンドブレイカーだけなのです!


■エンドブレイカーの立場

(1)特別強い訳ではない。

 エンドブレイカーの能力は、「相手の瞳から『エンディング』を見ること」のみです。特別に強い肉体を持っている訳でも、特別な魔法知識に長けている訳でもありません。
 ですが、不幸なエンディングを破壊したり、マスカレイドを倒すべく世界を巡るには、高い戦闘能力が必要です。よって、エンドブレイカー達は何らかの「ジョブ」につき、体を鍛えたり、「アビリティ」を修得したりします(この世界では、訓練すれば誰でもアビリティを使えるようになります)。

(2)特定の拠点を持たない。

 エンドブレイカー達は皆、世界のあちこちで誕生し、特定の拠点に全員が集まるような事も無く、思い思いに生活しています。
 ですが、どこかの都市国家が『棘(ソーン)』に覆われたならば、エンドブレイカーはその気配を察知し、マスカレイドと戦う為に集まってくるのです。

(3)能力を信じて貰えない。

 普通の人に「自分はエンドブレイカーだ!」と説明しても、理解を得ることはできません。『エンディングを見る能力』が本当かどうか、普通の人々に証明する方法が無いからです。
 『エンディング』の内容は、エンドブレイカーがそれを見た時点で、既に揺らぎ始めています。だから、常に百発百中という訳にはいきませんし、エンドブレイカーの意見が元でエンディングが変わってしまうこともしばしばです。
(例:エンドブレイカーが「お前は宝くじに当たる!」と予言する⇒予言された人が欲をかいて宝くじを買いまくる⇒エンドブレイカーの助言により行動したので『エンディング』が変わり、宝くじに外れる)

(4)「闇に隠れて生きる」必要もない。

 エンドブレイカーだと名乗っても、誰にも相手にされません。ですから逆に言えば、自分がエンドブレイカーであることを隠す必要も、別に無いということです。
 エンドブレイカーであることを理解してもらえなくても、事件を解決すれば人々に感謝され、場合によっては報酬も貰えます。とりあえず、それで十分ではありませんか?


■能力の詳細

(A)そもそも『エンディング』とは?

『エンディング』とは、「数週間後」にその人の身に起こる
「劇的な変化」のことを指します。
 数週間後まで特に劇的な変化の無い人(世の中の大多数です)の瞳を見ても、何も見えません。
 逆に、数週間後に死ぬような「重大なエンディング」を抱えた人が近くを通ったならば、エンドブレイカーは、若干ながら、瞳を見なくても『エンディング』の予感を感じられる可能性があります。
 相手の瞳は結構離れていても見ることができます。
 ですが心情的に、「やっぱり近くに寄った方が見やすい」というエンドブレイカーは多いようです。

(B)『相手が見る筈の無い情報』が得られることも

『エンディング』は映像のようなイメージで伝わりますが、時には、「例え数週間後であっても、本人が絶対に知り得ないような関連情報」を得られる事もあります。例えば「マスカレイドに殺されるエンディング」の人の瞳を見たとき、マスカレイドが普段潜んでいる洞窟や、その人が死んだ後のマスカレイドの行動が見えることもあります。

(C)ひとつの『エンディング』に大人数で関わると、精度がぼやける

『エンディング』は、「エンドブレイカー」や「エンドブレイカーに関わった人」が関わっただけで、揺らぐ可能性があります。つまり、沢山が一度にひとつの『エンディング』に関わろうとすると、情報の精度が大きく歪んでしまい、全く役に立たなくなってしまいます。
 一般的な冒険は、大体4〜10人程度のエンドブレイカーで対処するのが適切でしょう。

(D)いい『エンディング』が見えたら?

 エンドブレイカーの見るエンディングは、不幸なものばかりではありません。
 「宝くじに当たる」「子供が生まれる」「10年に1度の大漁に恵まれる」など、幸せなエンディングを見ることも頻繁にあります。
 そんな時は、うまくその人と仲良くなって、幸せのおすそ分けを貰うのもいいんじゃないですか?
 あまりおおっぴらに関わるとエンディングが変わっちゃうかもしれないので、ほどほどの範囲で。
 暮らしに困ったら、幸運な人のおこぼれにあずかるだけでも、そこそこ暮らしていけますよ。


■エンドブレイカーの誕生(ルーツ)

 エンドブレイカーがその能力に目覚める理由は様々です。
 エンドブレイカー達の間では、エンドブレイカーの力を得た理由を「ルーツ」と呼び、分類しています。
 ルーツには下記のような種類があります。他にも、知られざるルーツがあるかもしれません。

 

■ヴァルキリー

初めて「空」を見た日、君は力を手に入れた。
 あなたは都市国家の最下層で生まれました。最下層といっても、小さな村で平和に暮らす人もいれば、犯罪と腐敗のはびこる街で明日をも知れぬ暮らしを送る人々もいます。共通しているのは、最下層に住む限り、本物の「空」を見上げることは不可能だということです。ある時あなたは都市を登り、生まれて初めて本物の空を見上げることに成功しました。その時、あなたにエンドブレイカーの力が宿ったのです。
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■トライブ

「鍛錬」は、決して君を裏切らない。
 あなたは、代々エンドブレイカーの力を受け継ぐ、知られざる部族に生まれました。エンドブレイカーの先祖の血を引いているからといって、誰もがその力を手に入れられる訳ではありません。あなたは幼少からのたゆまぬ鍛錬によって、自らの手でエンドブレイカーの力を掴みとったのです。
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■スカード

消えない「傷」が、君を変えた。
 あなたは、過去の何らかの事件によって、肉体のどこかに「決して癒えることのない傷」を受けました。
 例え肉体が回復し、心が過去を忘れ去りたいと願っても、消える事のない傷と、それにより得たエンドブレイカーの力が、いつまでもあなたを苛むのです。
 スカードは、生涯にただひとりだけ、任意の人間を自分の「ガーディアン」にすることができます。
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■ガーディアン

それゆえに、君は「盾」となる。
 あなたは、ひとりのスカードによって選ばれて、エンドブレイカーになりました。あなたの使命は、「マスター」を守護し、共にエンドブレイカーとして生きること。もしマスターが命を落としたとしても、次のマスターを探す為、あなたはエンドブレイカーを続けます。
 あなたは歩みを止めません。どこかに、傷つき、あなたの助けを求める人がいるのですから。
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■オラクル

「天啓」に従い、君は旅に出る。
 ある日あなたは、あなたにだけ認識できる謎の存在から、光り輝く「天啓」を授かりました。それが夢や妄想でない証拠に、その日から、あなたにはエンドブレイカーの能力が備わったのです。
 かつて、あなたは「天啓」を光り輝くものとしか認識できませんでした。旅を続けて力と知識を蓄えたなら、いつか天啓の真の姿と意味を理解する日が来るかもしれません。
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■イノセント

君は、生まれながらの「天才」である。
 あなたは、生まれつきエンドブレイカーの能力を持っています。なぜあなたはこの力を持って生まれたのでしょうか? そこに意味はあるのでしょうか?
 自問自答を繰り返しても、答えは見つかりません。
 人生の意味を探し続けても良いし、全て忘れて、楽しくエンドブレイカーである自分を満喫しても構いません。あなたを縛るものはなく、天才たるあなたの歩んだ後に道はできるのです。
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■エルフ

エルフは、決して「誓い」を違えない。
 あなたは、エンドブレイカー達によって救われたエルフのひとりです。エルフヘイムに潜む巨悪が滅び、エルフ達を苦しめていたハイとダークの区別も無くなった時、あなたは誓いました。
「己の一生をかけて、受けた恩に報いよう」。
 エンドブレイカー達に対するその誓いが、あなた自身にもエンドブレイカーの力を与えました。あなたの人生に、もはや迷いはありません。
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・エルフは「長い耳」を持ち、15歳の誕生日以降は3年に1度しか年を取りません。
・「長い耳&本当は●●歳」という特徴を自動的に取得し、外すことができません。
・エルフは他のルーツにチェンジできません。
 

■ブーステッド

「赤い少女」が与えしは、永き戦いの道標。
 滅びぬ邪悪の前に力尽き、倒れようとしたあなたの前に現れた「赤い少女」。彼女はあなたに、邪悪と戦い続ける覚悟があるかを問いました。その問いに頷くと同時に、あなたはエンドブレイカーの力を得ていたのです。
 ブーステッドが語る「赤い少女」の姿は、それぞれに全く異なっています。それでも、あなたは、再び「赤い少女」を見つけた暁には、絶対にそれと識る事ができると確信しています。
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※「エンドブレイカー! パワーアップブック ソーンイーター!」の購入特典です。
 ルールブック付属のハガキを出すことで、選択可能になります。
 

■メイガス

物言わぬ「甲冑」が、力を与える
 搭乗型甲冑「メイガス」との出会いが、あなたの人生を変えました。メイガスに乗り込み、メイガスを己の体の一部の如く操る境地に至った時、あなたはエンドブレイカーの力を得たのです。
 あなたの力はメイガスと深く結びついており、メイガスから降りてしまえば戦うことも困難となります。
 ですがメイガスに乗る限り、あなたは眠る必要すらなく人々を守り続けることができるでしょう。
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・「メイガスに搭乗している」という特徴を自動的に取得し、外すことができません。
・メイガスの搭乗者は睡眠が不要で、飢餓状態に陥っても餓死はしません。
・エルフもメイガスに搭乗できます。年齢や種族特徴もそのままです。
・メイガスから降りると、ルーツ分の能力値修正が無くなります(搭乗者本来のルーツ修正が追加されません)。


■大魔女スリーピング・ビューティと七勇者

ステンドグラスを拡大

 このステンドグラスは、多くの都市国家で知られている有名なおとぎ話を題材としたものです。
『七勇者と大魔女』というタイトルのこの作品は、かつて世界を滅ぼそうとしたという大魔女『スリーピング・ビューティ』と、世界を救うべく大魔女に立ち向かった『七勇者』との激しい戦いを描いています。

 ……ステンドグラスの右下に描かれた「仮面」は、もしや……?
 他にも、作者不詳のこの作品には、何かの符号なのではないかと思われる描写が、そこかしこに散りばめられています。

※『棘(ソーン)』や『マスカレイド』については、
後程「マスカレイドの解説ページ」で説明します。


 

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