<東方大陸の伝承を求めて・参>
●前回までのお話
●魔の海域に潜む島 東方大陸の漂流者がいるという、沿岸の島。 冒険者達は、その情報を元に島に渡り、東方大陸に関する情報を集めたのだった。 島での調査を進める過程で、冒険者達はある有力な情報が舞い込んで来る。
『魔の海域』と呼ばれる場所にある、小さな無人島に赤い建造物があるというのだ。
魔の海域には数多くの海モンスターが出現する危険な場所である事と、島の者達が近寄らなかった為、その無人島には誰も足を踏み入れていないらしい。
人跡未踏の小島にある赤い建造物! 冒険者達にとって、それは、非常に有力な手掛かりに思えたのだった。 一度態勢を整える為、調査に向かった冒険者達は帰還するしかなかったが……。 だが、ここで諦めるようでは冒険者失格である。
帰還した冒険者達は、すぐに再度の冒険に向けての準備を開始したのだ。 幸い、船に関しては『魔の海域の手前まで』ならば、冒険者を運ぶ事を了承してくれた。
あとは、いかにして魔の海域の水棲モンスターを避け(或いは倒し)、建造物のある人跡未踏の小島へと辿り着くか? それは、冒険者の機知と作戦と覚悟とに委ねられる事となる。
「人跡未踏の島にある未知の建造物。これこそ、冒険者の求める冒険ではないか!」 言われるまでも無く、それは当然の事であった。
そして冒険者達は、仕切りなおしの冒険へと出発する。 出港は6月28日の朝8時30分。 参加を希望する冒険者は、それまでに船に乗り込むのだ(泳ぐのも許可)!
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