●問題 あなたは無事、正解の道を選ぶ事ができた。
この調子で、幸せハミングしながら、丘を目指そう!
「ハぁイ♪」
そこに立つのは一人の女。「幌馬車酒場『宿り木』」のオーナー、クロウだ。
「アタシからの試練よ。『戦拳』で、アタシに勝てたらここを通してあげる」
にっこりと笑って軽く握った拳を見せる。
『戦拳』。三つのパターンの中から一つを出し勝敗を決めるという、まあ、アレのバリエーションだ。三本指を揃えて突き出す『剣』は手の平を相手に見せて押し出す『盾』には弱いが、親指と人差し指を伸ばして手の甲を相手に見せる『魔法』に強い、という形になっている。
「ルールは分かったわね? じゃ、勝負よ。‥‥あ、その前に、一言」
不敵な笑みを浮かべたクロウ。人差し指をローズブラウンの唇に当てると、目の前の対戦相手に向かってこう言った。
「アタシは『魔法』を出すからね♪」
この台詞を信じるも信じないも自由。さあ、あなたは何を出す?
「せーの‥‥ぽんっ!!」 | ●出題者
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