●試練

 あなたのグルメパワー(?)で、無事正解の道を選ぶ事ができた。
 次のグルメな試練も、あなたのグルメパワー(?)で突き進もう!

「あの・・・ あうう、待ってください〜」
頂上を目指すあなたの前に、もたもたと現れたのは、真っ赤な髪に真っ赤な瞳の、動きのとろそうなエルフの少女。
足を止めたあなたに、彼女はぺこりと一礼して、にっこり笑う。
「よかったです〜。実は、お菓子を召し上がって頂きたくて」
言いながら、彼女はお皿に載せたチョコレートを2つ、差し出した。
ひとつは、薔薇を形取った、美しい、気合いの入ったもの。
もう一つは、無造作・・・というか、かなり不格好なトリュフ。
大きさは、どちらも同じくらいだ。

「どちらか、片方をどうぞ。
 ・・・でもわたし、お料理って、とっても苦手で」

言って、彼女はえへへ、と、悪戯っぽく笑う。

「片方は失敗作、片方は成功作・・・なんですけど。
 旅団の方に味見していただいたら・・・
 自分では失敗だったつもり、の方は、まあまあの出来だったらしいんですが、
 成功のつもりだった方は、なんだかとんでもない味、らしいんです」

それこそ、水でも飲みに戻らないといけないくらい・・・そう言うと、彼女ははい、と、2つのチョコレートを差し出した。

さて、あなたの選択は?

●出題者



薔薇を形取った、美しいチョコレート
かなり不格好なトリュフ