●試練

 あなたはジェラシーちっくな困難に負ける事なく、正解の道を選ぶ事ができた。
 他人のジェラシーなんて、全然怖くないぞっ!!

「ゲボハハハハハーッ!!」

森の中を懸命に進む君の頭上から、突如無理矢理な高笑いが聞こえた。
樹上を仰ぐと、仁王立ちの人影が君を見下ろしているのが見える。
どうやらドリアッドの青年の様だ。

「待っていたぞ待ちくたびれたぞ、そこのなんとかという人!待ち過ぎて危うく僕は本物の樹になってしまうところだった!
いやいや、そんな事はどうでもいい。僕と握手!もとい、勝負だ貴様ーッ!」

樹上…それも5m以上はあるかと思う高さから飛んだ青年は、「ぐしゃっ」というヤバそうな音を立てて地面に落ちた。

「…さすがだな、この僕を倒すとは…。
ところでキミ……『気になるアイツ』の為に、ちゃんとプレゼントのお菓子は持ってきているんだろうね…?
この僕が毒味をしてあげるから、ちょっと貸しなさい、全部。全て!よこしなさい。ホラ、今すぐ!!」

彼は物凄く物欲しげな顔をして、君を見ている…。

●出題者



やっぱり毒味が必要かな…、全部渡そう。
これは『気になるアイツ』の為の物だ、渡すわけが無いだろう!