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大森林地帯を奥に進むにつれ、森はますます深くなる。 たとえ食い尽くされ病に冒されれていても、積み重ねられた年月を表す圧倒するような巨大な木々は、古き森としての威厳を溢れさせていた。 木の表面を掻いて駆け上る小動物の幽け爪音。応えるように、遠く高い場所で野禽が鳴く。樹冠は遥かな高みに霞み、グドン達の手の届かぬ高所では、動物や昆虫達が変わらぬ営みを続けているのだろう。最も低い場所の枯れた蔦、病んだ低木、変色した茂みを覆う死が届く時まで。
相変わらず足場は悪く、巨木の根が張り出して、地面の高低差をより大きな物にしている。腐葉土と泥濘が混じって、滑りやすい地面が延々と続いていた。そして、拠点を出て緩やかな斜面を登り、岩山を乗り越え更に急な斜面を駆け上がると、先行探索を行った者達が発見した湿地帯が長々とその身を横たえているのだった。
●現在地詳細情報 木は大きく森は深い。巨大な木が何本も密生して生えているのが特徴的。低い位置の地勢は大森林地帯中部と余り変わらない。 湿地帯は疎らに木が生えた沼地である。 他にも様々な地形がある模様。
●拠点情報 強襲戦闘班がの戦闘行動が成功した為、大湿地地帯を最短で横切る事のできる出発地点に程近い洞窟に拠点を構えて探索行動中。広場に埋めた死体が腐り始めて、腐臭が漂って来ている。 大湿地地帯はすぐそこ。 洞窟内に小さな従属グリモアあり。 |