●試練

 あなたの勇気で、正解の道を選ぶ事ができた。
 どんな冒険が待っていようとも、どんどん先に進むぞっ!!


 そこには何やら、ちっこいエルフがいた。
 無い胸を張り、威厳の欠片も無い声でのたまう。

「ていうか、無い胸とか言うなっ! だかましいわっ!

 ……えーと、コホン。
 良く此処まで辿り着いたっ! ボクがここのラスボスであるっ!」

 ……目の前にいるコイツがラスボスという事は疑わしい、というか、
 明らかに虚言妄言の類であろうが、確かにその背後には道が続いている。

「愛憎の墓場、じゃなかった。えーと、丘とかそんな物?
 ソレはこの道を行けばすぐにあったり無かったり!
 しかぁしっ! ここを通りたければ、まずボクを倒して行くがいいさっ!」

 ……良く見れば、右の方にはもう一つ別の道があるらしい。
 そちらの道を選ぶか、それともこのエルフを排除して先に進むか。

 エルフはこちらを見ながら軽そうなジャブを繰り出している。
 もしかして武器忘れてきたのか、コイツ。

 倒すのは簡単そうだが、さてどうした物か。

●出題者



明らかに怪しい。別な道を進もう。
お前を倒し、その道を通らせて貰う!