●試練

 あなたはジェラシーちっくな困難に負ける事なく、正解の道を選ぶ事ができた。
 他人のジェラシーなんて、全然怖くないぞっ!!


道中、花景色の広がる綺麗な場所に寄る。
その景色の中央に不釣合いな黒装束の女性の後ろ姿が見えた。
その何処か儚い感じの後姿の女性はあなたの存在に気付いたのか、
ゆっくり振り返ると頬が僅かばかりに朱に染まっていた。
手に握られているのは瓢箪と透明な液体が注がれている赤い杯。
恐らくは酒飲みかと思われる・・・
たった一人で季節外れの花見なのだろうか。

「ちょっと、其処の若人。私の隣に座りなさい。」

見つかったあなたは言われた通りに腰を下ろした。
女性は腰を落ち着けたところを見届けた後に
自分の杯を一気にグィッと飲み干した・・・

そして、瓢箪の口に栓をして装束の胸元からもう一つの杯を差し出すと
あなたに差し出し、こう言って来た。

「私は今、誰かと飲みたい気分なのよ。つきあいなさい」

そう言って、杯を受け取るように促してきた。

●出題者



丁寧に断って先を急ぐ。
杯を手に取り、つきあう。