<アビリティ講座〜明日の依頼成功の為に〜>

■Lesson1:チェインシュート(武人・中級)


ヒトの霊査士・リゼル 「アビリティは、冒険者だけが使える強力な力です。アビリティを使いこなす事で、敵を倒し依頼を成功に導く事ができるでしょう。
 逆に、アビリティを使いこなす事ができなければ、敵に倒されたり依頼に失敗したりするかもしれません。
 このコーナーでは、使いこなすのが難しいアビリティを選んで毎月1つづつ説明を加えていきます。
 第1回の今月は武人の中級アビリティ『チェインシュート』を徹底特集しますね」

<チェインシュート(武人中級 技)>
 アビリティの鎖を武器に取り付け、凄まじいスピードで射出します。
 射出した後自動的に鎖が巻き上げられ、武器は手元に戻ります。
 武器が強く固定されていた場合には、逆に使用者が武器に引き寄せられます。

 射程 :10m(弓を装備していても10mです)
 効果 :ダメージ+9、クリティカル2(基本)
     ダメージ+10、クリティカル2(改)
     ダメージ+12、クリティカル2(奥義)
 持続時間 :-
 制限 :武器のみ

■特徴

 チェインシュートは説明にある通り、装備している武器を射出して攻撃するアビリティです。
 命中した敵にダメージを与える事は勿論できますが、武人の冒険者には無骨な武器(体攻撃力が高い武器)を装備する事が多く、激しい戦闘が予想される依頼や闘技場、或いはドラゴンズゲートなどでは、出番は余り無いのが現状です。

 しかし、チェインシュートはこの欠点を補って余りある2つの長所を持っています。
 正面から殴り合う以外の状況での汎用性の高さを生かして、チェインシュートを使いこなしていきましょう。

●長所1
 まず1つ目の長所は遠距離に攻撃出来るという点です。
 なんだ、そんな事かというかもしれませんが、侮ってはいけません。チェインシュートは武人のアビリティで唯一の遠距離に攻撃が出来るアビリティなのですから。
 武人の冒険者が後衛になる事は少ないかもしれませんが、作戦の都合や、敵の奇襲、分断された地形などの理由で、近接攻撃が不可能になる事は充分に考えられます。
 様々な状況に対処しなければならない冒険の依頼では、重宝する事になるでしょう。

●長所2
 2つ目の長所はチェインシュートは非戦闘時に、移動手段としても使用する事も出来る点です。
 武器が強く固定されていると使用者が武器に引き寄せられていく効果を利用すれば、10m未満の崖を飛び越えたり、塔のバルコニーに登ったりといった使い方をする事が出来るのです。
 冒険中には、しばしば、木に登ったり岩壁を登る事が重要な局面があるでしょう。
 そういった局面で活躍するのが、チェインシュートなのです。

■注意点

 チェインシュートを使用する際に気をつけなければならない事を説明します。
 以下の内容をよく確認して、間違いの無いように使用していきましょう。

●使用の為の前提条件
 チェインシュートは『武器』を射出して攻撃するアビリティですので、使用者が武器を装備していない場合にはチェインシュートを使用する事が出来ません(ロケットパンチのように手が飛んでいくような事はありません)。
 チェインシュートを使うとプレイングに書いたのに、武器を装備していなかったのでリプレイでチェインシュートを使えなかった……なんて事の無いように気をつけましょう。

●移動使用時の注意点1
 移動目的でチェインシュートを壁などに向けて撃ちだした場合でも、武器が対象に上手く突き刺さるかどうかは全くの偶然です。
 何度もチェインシュートを試みればそのうち成功するでしょうが、成功するまでの回数は判りません。
 失敗する回数も計算して、余裕を持って活性化しておくようにしましょう。

 また、成功が偶然に左右される為、戦闘時などの緊迫した状況で使用するのは避けた方が良いでしょう。
 緊迫した状況では、もっと別の有効な行動がある筈です。

●移動使用時の注意点2
 移動距離が10mと短い点にも注意が必要です。
 アビリティの使用から移動終了までの時間があれば、普通に移動しても10m以上移動できますから、移動速度としては遅くなってしまいます。
 逃げる敵を追いかける時などには意味が無い場合が多いですので、注意しましょう。

●移動使用時の注意点3
 壁にあいた細い穴めがけて槍をチェインシュートで飛ばした場合など、武器の固定された場所まで移動する事が出来ない場合、チェインシュートの移動効果は発揮されず、武器は使用者の手元に巻き戻ってきます。
 チェインシュートに引っ張られて壁に大激突! といった事は無いので安心してください。
 また、途中の障害物に対して攻撃するような事もできません。