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「さぁてプルミー、レポート発表のお時間よ!」 |
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「はーい、プルミエールです! 今月はワイルドファイアにある南の翼ウィアトルノにお邪魔してきました! これはおみやげのガラスの実です!」 |
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「おっ、美味しそうかつ、綺麗な実ねー、ありがとう♪ 前回、プルミーが勝手にホワイトガーデンに行っちゃったから今回は私の指令で行ってもらったのよね」 |
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「はい! でもワイルドファイアも面白かったですよ、怪獣さんとか、果物とか……なにもかもスケールがでっかいのです!」 |
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「あらあら、すっかり気に入っちゃったみたいね」 |
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「ウィアトルノは自給自足のグリモアガードでした。私も自分で生えてるお菓子を採って食べましたよ〜」 |
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「……プルミーはどこのお菓子ランドに迷い込んだのかしら?」 |
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「し、失礼な、ですよ〜。お菓子は、他の護衛士さんが仕掛けた罠だったのです」 |
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「やれやれ、どこでもいじられるのねプルミーは……。そいつはともかく、グレートツイスターが起動する瞬間、見てきてくれた?」 |
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「あ、はい! グレートツイスターってあのおっきい竜巻のドラゴンズゲートですよね。あれが動くって初めて知ったとき、びっくりしちゃいましたよ!」
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「まったく、つくづくドラゴンズゲートって凄い代物よね。ドラゴンズゲートは古代ヒト族の遺跡だっていうけど、いったいどんな風にこんなものを作ったのかしら……興味あるわね」 |
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(「センパイが、ノソリン以外に興味を持っているのです……」) |
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「そんでもって、古代ノソリンとかもいたのかしらねー」 |
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(「気のせいだったのです」) |
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「……で、グレートツイスターって具体的にはどうやって動かしてたのかしら?」 |
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「えーとですね、初めて動かした時の記録を見るに、グレスターの真下の大地に刺さってた槍を移動→その槍の周りで踊る→操縦室の壁にあるレバーを下ろす→大きいレバーを下ろす→グレスター発進! ……って流れで動いたみたいですよ、大まかには」
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「ふーむ、詳しくはまだわかってはないのだけれど、動かすには色々手続きがあるという事ね」 |
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「はいなのです! 私も踊りに参加させてもらいました。いやー、みんなで踊るのは楽しかったのです! ぷるみー音頭を踊ったんですよ!」 |
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「ああ、あの余りの気味悪さに昔危うく村八分にされかけたという伝説の」 |
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「え、えとそれは……思い出さないで下さいよ」 |
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「はいはい、じゃあ話題を変えますか。気になったんだけど……グレスターって槍のある場所に移動するのよね? その周りで踊ってる人達は逃げ遅れちゃわない?」 |
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「それは心配ご無用なのですよ、グレスターはゆっくり移動するんです、走れば逃げ切れるんですよ〜」 |
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「ほほう、なるほどねえ……面白い乗り物だと思ったのに」 |
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「速さはあんまりなくても良いじゃないですか……ウィアトルノはワイルドファイアの地図を作るのが目的ですから、ゲート転移のしやすいように拠点と一緒にグレートツイスターを動かしていくつもりみたいですよ」 |
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「ああ、楓華列島でも拠点とドラゴンズゲートが離れている為に移動に時間がかかった、なんて事があったものね……そういえば、地図で思い出したけど図書館の地図も更新されてたわね」 |
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「そこのワイルドファイアの地図を見ればわかると思いますけれど、随分と拠点から歩いて探検してるんですよ。なので今回はグレートツイスターごと拠点を南の草原地帯に移す予定らしいです」 |
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「ふむふむ、南の草原地帯……地図でいうシマリンがいるあたりね」 |
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「はい? ……ああ、シマシマなキリンさんの事ですか。センパイの事だからノソリンの新種かと」 |
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「あなた、私をなんだと思ってるのよ……しかし、この地図を見る限り未踏地はまだまだあるのね。ウィアトルノの人達も大変でしょうに」 |
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「でも、やりがいのある仕事ですよね。地図を作るって……でもウィアトルノの皆さんならきっとワイルドファイアの地図を完成させられると思うのです! いきなりお邪魔した私にも優しくしてくれましたし!」 |
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(「さっき、罠を仕掛けられたとか言ってなかったっけ……?」) |
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「また何かありましたら突撃させていただきますです、よろしくお願いします! 以上、プルミエールの決死の突撃現地レポでした!」 |