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「さぁてプルミー、レポート発表のお時間よ!」 |
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「はいなのです! 今回は水上都市ユトゥルナへお邪魔しました」 |
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「ど、どうしたのよ身体に一杯紙を貼り付けて?」 |
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「あはは……ユ、トゥ、ルナって言えないと、訓告紙で反省しなきゃいけないのです、ゆつるなでは」 |
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「プルミー、小さい『ぁ』とかの発音弱いからねぇ……」 |
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「そんなユトゥルナはお船の上にある街なんですよ〜。ゆらゆらなのです!」 |
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「ああ、小船を連ねた上に建物が建ってるんだっけ?」 |
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「とっても素敵だったのです、でも移動する時小船に乗ったら酔ったのです……」 |
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「プルミーらしいというか、なんというか、あはは……」 |
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「そんなユトゥルナなんですけど、セイレーンの王女様が滞在してるんですよ」 |
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「第六王女、シャナンちゃんね」 |
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「はいなのです。襲来したと思ったら住み着いたのです」
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「まあ、なんというか、住み着くというのが適切な表現っぽいのがまた凄いわね」
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「センパイの若い頃にそっく」 |
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「いや、なんでもないです」 |
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「よろしい、そんなこんなでセイレーンの王女様と交渉したりしてたんだけど……」 |
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「未納品問題が発生したのですね。でも、この問題ってなにが原因で起こったのでしたっけ?」
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「同盟がリザードマン王国を傘下に治めたからよ。セイレーンはリザードマンと交易してたのだけど、戦争で頼んだ商品がセイレーン王国まで届いてないって言ってきたの」 |
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「それがあのたまげた額の未納品目録だったのですか! でもリザードマンさんに言ってくれればよかったですのに」 |
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「だから、そのリザードマンも同盟諸国の一員になっちゃったじゃないの。私達が解決すべき問題になってたのよ」
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「そ、そうだったのですね……で、どうやってこの難題をクリアしたのですか?」 |
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「金品で足りない分は労働で支払うつもりだったのだけど、いつのまにかチキンレッグ街道をセイレーン王国まで延ばすのと、大運動会をセイレーン王国で開催する事になってたわ」
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「……なんだか恐ろしいですね、セイレーンマジック」 |
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「そして、実際にセイレーン王国大運動会が行われたのはプルミーも知ってのとおりよね」
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「はい、とっても楽しかったのですよ〜」 |
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「まあ、そういう訳でちゃくちゃくとセイレーンと同盟諸国の友好が進み、同盟入りに近づいているわけね」 |
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「ふむふむ、勉強になったのです。私もそのテクを学びたいものです!」 |
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「プルミーにゃあ、ちょーっと無理じゃないかしら」 |
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「むー……そうですかね」 |
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「ほらほら、それよりユトゥルナ護衛士のみなさんにセイレーンについてインタビューしてきたんじゃないの?」 |
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「あ、はいなのです。インタビューの様子をご覧くださいなのです!」 |