<プルミエール、決死の突撃現地レポ!>

■同盟諸国漫遊記:賢者の忘れ物


はじまりは・プルミエール 「うーん、お腹が減ったなー。なんか忘れてる気が……」
はじまりは・プルミエール 「あ、おやつを食べるのを忘れてたのです! んー、んまんま」
ヒトの霊査士・リゼル 「はーいプルミー、忘れてるのはおやつだけじゃないわよ、依頼の時間よ」
はじまりは・プルミエール 「あ、センパイ! 今月はどこに行くんですか?」
ヒトの霊査士・リゼル 「今月はここよ〜!」


はじまりは・プルミエール 「さいはて山脈の南部ですね……ここに何があるのですか?」
ヒトの霊査士・リゼル 「村がある……いや正確には、あったのよ」
はじまりは・プルミエール 「う、その言い方。つまり、滅ぼされちゃったのですね……」
ヒトの霊査士・リゼル 「プルミーにしては察しが良いわね。その通りよ。今回はこの村に向かってもらうわ」
はじまりは・プルミエール 「えーと、村を襲ったモンスターとかグドンとかを倒すんですね?」
ヒトの霊査士・リゼル 「チッチッチッ、残念、違うわよ。プルミーら冒険者にはある人物の忘れ物を回収してきて欲しいの」
はじまりは・プルミエール 「ある人物? 忘れ物を回収?」
ヒトの霊査士・リゼル 「そそ、人物ってのはおじいさん。村から避難したおじいさん、大事なものを忘れてきちゃったんだって」
はじまりは・プルミエール 「おおう、お年寄りには大事にしなきゃなのです、大事な忘れ物を取ってくるのですよ!」
ヒトの霊査士・リゼル 「うう、プルミーは良い子ねぇ……」
はじまりは・プルミエール 「えへへ……で、忘れ物ってなんですか?」
ヒトの霊査士・リゼル 「わからん」
はじまりは・プルミエール 「そ、そんなぁ……それじゃ探しようがないですよぉ」
ヒトの霊査士・リゼル 「だからおじいちゃんに、何を忘れたのか思い出してもらうために村に連れて行く必要があるのよねぇ。それじゃ詳しい話は冒険者の酒場で依頼人から聞きましょう」
※現在、募集は締め切られています。
はじまりは・プルミエール 「は、はぁーい……」

はじまりは・プルミエール 「ただいま帰りましたー!」
ヒトの霊査士・リゼル 「おかえりー。忘れ物、取ってこれたみたいね」
はじまりは・プルミエール 「はいなのです、おじいさんもとっても喜んでいたのです!」
ヒトの霊査士・リゼル 「ねえねえ、忘れ物って一体なんだったの?」
はじまりは・プルミエール 「表札だったのですよ。身の回りの世話をしてくれた村人さんが作ってくれた思い出の品だったって」
ヒトの霊査士・リゼル 「なるほどねぇ、良く考えたらわざわざ『賢者』ポーツの家、なんて表札、自分じゃなかなか作らないもんね。霊視してて気付かなかったわぁ……」
はじまりは・プルミエール 「私だったら『半人前』プルミエールみたいな表札を作られるのでしょうか……」
ヒトの霊査士・リゼル 「あはは、どうかしらねー。今回みたいに依頼の冒頭にはヒントがある事も往々にしてあるから、気をつけて話を聞いてね♪」
はじまりは・プルミエール 「了解なのです、気をつけるのでありまーす!!」