＜第10回　オープニングを読んでみよう！＞

＜課題＞オープニングを読んでみよう！　リボンの紋章術士・エルル(a90019)

皆さん、冒険者の酒場には行ってみたかしら？ 　でも、いきなり冒険依頼を引き受けるのは、ちょっと不安よね。 　だから今日は、過去に酒場に来た依頼の一つを元に、みんなでどんな風に行動したら良いのか、考えてみましょう♪ 　という事で、今日の課題です。 　以下に依頼のオープニングを掲示しますから、あなたがオープニングを読んで気付いた事や思った事、あなたの考えなどを、私宛のお手紙で送ってみて下さい。 　課題の締切は、明日の朝８時半まで。 　それまでに届いたお手紙の内容を元に、明日２５日の講座を行ないます。 　今日の課題はちょっと難しいかもしれないけど、たくさんの方からのお手紙、待ってますね♪ ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ ●グドンと盗賊 「あれっ！？」 　冒険者の酒場で叫ぶのは、ストライダーの霊査士・ルラル。 　ルラルは先ほどまで、受け取った依頼と一緒に入っていた布の切れ端を使って霊視を行っていた。 「どうかしたの？」 　その声を不思議に思った冒険者が尋ねた。 「あのね、盗賊さん達のいるところはわかったんだけど、グドンも見えちゃったの」 「盗賊？　グドン？」 　思わずもう一度尋ねる。 「うんとね、本当は盗賊さん達をつかまえるだけだったんだけど、そこにグドンもやってきちゃったの。だから、一緒にたおさないとね！」 　にこりと笑みを浮かべ、ルラルが言う。 「ちょ、ちょっと待って、ルラルちゃん。もう少し説明してくれないかな？」 「うん、いいよ♪」 　ルラルの説明によると、今回は東に１日ほどの場所にあるピピット村の村長からの依頼で、ピピット村はもちろん、周辺の村々まで盗賊団の被害が出てきたので、退治して欲しいという内容だったらしい。 　そこでルラルは先ほど霊視を行ったのだ。その結果、盗賊団の人数は１０名で、彼らはピピット村の側にある森の奥の洞窟を拠点にしていることが分かった。しかし、それと同時にその盗賊団の根城である洞窟周辺で、２０体くらいのグドンの姿も見えたらしい。 「なるほどね。でも、ルラルちゃん。そうなると、このまま放っておけば盗賊団の人達がグドンにやられちゃうわよね？　たとえ悪い事をしても、盗賊さん達は普通の人よ。グドンにやられちゃったら、悲しい事になるんじゃないかしら？」 　説明を聞いていた女性の冒険者がそう告げた。 　その言葉にルラルは何も言えず、愛らしい眉がぎゅっと寄せられる。 「うーん……でも、盗賊さんがいても、グドンがいても村の人達が困っちゃうし……それって良くないことだよね？　何とかできないかな？」 　そう言ってルラルは、困ったように冒険達を見上げたのであった。