<死の行軍1日目>

 私達は魂の石を奪う事に成功しました。
 後は私達のランドアースへと戻るだけ。でも、そう簡単にはいかないわ。
 ドラグナーやドラゴン達が私達を追いかけてきたのです。
 狙うは私達が持つ、魂の石。それを渡さぬ為にも死の行軍は始まったのです。

□【特別業務】死の行軍1日目 荊棘の霊査士・ロザリー(a90151)

場所:ドラゴン界   2007年07月23日 08時   発言数:20

●逃走
 護衛士全員が塔を脱し再び集った。
 しかし、無事を喜び合う暇も今は無い。
 荊棘の霊査士・ロザリー(a90151)は僅かに目を伏せた、静かな面持ちのままで状況を確認し始める。簡潔な報告をそれぞれの班が行うのを聞き、普段と変わらぬ仕草で僅かに小首を傾げて見せた。
「……既に、捜索は始められているのね」
 周辺をドラグナーが行き来している。塔に戻ったドラゴンは自ら報告には赴かず、周辺を飛び回っているようなのだが、それを幸いと取って良いものか判らない。待てば待つほど、状況は悪化して行くことだろう。恐らく応援のドラグナーもドラゴンも、事件を聞きつければ此方に際限なく寄越されるはずだ。
 身を潜めている岩陰から顔を出した瞬間にも、運が悪ければドラグナーの誰かに発見されてしまうのではないかとさえ思われる。恐らく、気配を消して移動しようとしても、あちらが意識を集中して探している以上、思うようには行かないのだろう。
「でも、『何とかして』」
 霊査士は微かに瞳を細めて、そう囁いた。
 この状況を打開しなければ『魂の石』を持ち帰ることが出来ない。
「厳しいことしか言えないの。此ればかりは謝らない。……だから、ちゃんと言っておくわね。命の無駄遣いは、もう出来ないわ。本当に必要なときにだけ、必要なだけ使って頂戴」
 緩く首を傾けたまま、霊査士は暫し考えた後に言葉を続ける。身を隠しながら、ドラゴン界の外にまで向かわなければならない。世界を覆う闇に近付くため、今この時よりどれだけの時間続くかも判らない死の行軍が開始されるのだ。
「……グランスティードなら逃げ切れる、と言うのは勘違いだから注意して。見つからないことが、ドラゴン界に来てからずっと変わらない私たちの前提なの。殿を置くことで防げる敵の量じゃないこと、みんなも感じているでしょう……?」
 塔とも此れまで過ごして来た拠点とも違う方角を指差して、まずは塔の付近から離れ向こうの岩場に逃げ込む他ない、と霊査士は告げる。少なくとも視認出来る距離には無いその「岩場」まで、周囲を敵で埋め尽くされた状況から「何とかして」移動しなければならない。
 岩場までの距離は、一戦闘ほどの間で辿り着ける程度のものと考えられる。身を隠せる障害物の類全く無い。駆け抜けるだけの道程が酷く遠かった。
 例え一瞬でも、敵の気を惹くことが出来れば――
 いや、可能な限り長く、出来得るならば移動する本隊の存在すら悟られないよう動く者が居たならば、この窮地を脱することが出来るのかもしれない。
「散り散りに移動するのはお勧め出来ない。理由は、『魂の石』を持つ人が運悪く敵に発見された時、その人を逃がす為に動ける人数が減ってしまうから」
 最後に、と霊査士は再び睫毛を伏せる。
「敵の目を掻い潜って岩場に身を隠すことが出来たなら、急いで私を叩き起こして。……うん、叩かれると起きないのだけど。急いで霊視をして……急いで、次の方針を決める情報を手に入れなければならないから」


!死の行軍1日目!

■締め切り:7月24日(火)0時59分
■行動内容は200文字以内に纏めてください。
■必ずしも全員が描写されるとは限りません。
■業務に参加した護衛士は、行動次第で重傷・死亡を負うことがあります。
■命を使う覚悟がある場合は、規定文字数に+200文字して構いません。
 但し、行動内容が覚悟に見合うとは言えない場合、護衛士の多くが不必要に命を使おうとした場合、次回以降の行軍に何らかのペナルティが発生します。

レディ・リルケ(a44136) 2007年07月23日 21時
本隊で行動をする。砂地と同色の外套を羽織り、戦闘の痕など見られないよう完全に体を覆う。移動中は空を含め周辺警戒を怠らない。少しでも遮蔽物があれば利用。これは本隊全員に徹底してもらう。仲間と逸れない程度に可能な限り足早に移動。ドラグナーが接触してきたら「私達はこちらを探す、あちらを見てきてくれないか?」と適当に誘導。他の者に最初に話掛けてきたのならば口裏を合わせるに止める。その他、本隊行動に合わせる
チャンピオンハート・トウガ(a42909) 2007年07月24日 00時
本隊として行動。魂の石とロザリーの護衛を主とする。本隊半ばを位置、移動時その他はリルケ記載事項に準ず。極力物音を立てないようにも留意。本隊へ近づく存在にも注意を払い、在った場合は小声で皆に即報。呼び止められた場合は他者の対応に任せ、自身は「ったく、命知らずな奴もいたもんだぜ」等、今回の事件への苛立ちを顕にしつつ。さりげなく相手とロザリーとの間を立ち位置とし、ロザリーが見咎められないようにする。
鏡夜奏想・リア(a13248) 2007年07月24日 00時
本隊で行動。岩陰から出る前に、負傷者に血止め用の応急手当を施しておく。召喚獣が目立つなら、目立たないよう内側に隠れるよう立ち位置に気をつけ迅速に移動を行う。ドラグナーに声をかけられたら、見た目に合わせて声色を変え「何処に逃げたんだ…全く、冗談じゃない」などと口裏を合わせつつ言い、他の人が対応していて喋り過ぎて怪しいと思う場合は相槌に留め、不自然にならぬよう対応。他徹底方針は本隊仲間に合わせる。
悪を断つ竜巻・ルシール(a00044) 2007年07月24日 00時
魂の石を隠し持つ本隊と共に行動。誘導班の合図後に砂漠の丘陵等を利用しつつ出来る限り追手のドラグナー達や上空のドラゴンの視覚外を選んで目的地の岩場まで向かう。なお移動時には重傷者のロアンを一緒にグランスティードの背に乗せ、ロアンがずり落ちたりしない様に自分とロープで固定し更に外套をかけて隠すようにしておきます。ドラグナーに誰何された時はリルケの対処に合わせボロを出さない様気をつけつつ口裏を合わせる。
楽風の・ニューラ(a00126) 2007年07月24日 00時
本隊先行で行動。基本行動はリルケに準じ、砂色のチャドルで変装と保護色。万一岩場付近で発見された場合「他のドラグナーにこの辺が怪しいから探せと言われ調べたが何も見付からないので移動する所」と答える。誘導班の成功をハイドを使って覗き見や聞き耳で確認したら、本隊から僅かに先行して砂渦や上空のドラゴンを警戒しながら進む。それらに遭遇した場合は一旦止まり去るまで待つ。移動中誰何された場合も同じ様に言い抜ける
蒼海の剣諷・ジェイク(a07389) 2007年07月24日 00時
【本隊】誘導班グラースプと合図用に武器を交換する。《基本的な行動、準備は本隊他者に準ずる》常時聞き耳を立て周囲の状況を確認、判断。グラースプの武器が呼び出され手元から消えた時、手早に周囲を隠れ見て確認。ドラグナーの視線が此方に向いておらず、上空からも警戒されていない時に出発の旨迅速に周囲にハンドサインで通達。出発直後にウェポンオーバーロードを使用し、誘導班へ本隊が出発したと合図を送る。
白刃の影騎士・ブレイズ(a34294) 2007年07月24日 00時
本隊・後続で行動。事前に外套を羽織る等して、可能な限り塔潜入時の装いに変化を持たせる。ドラグナーに尋ねられたら原則的に「他の皆があちらを探していますから、私達は此方を探しますよ」と、塔から離れて行く事を不審がらせないよう、言いくるめる。上空及び周囲を警戒しつつ進み、こちらに不信感を抱くドラグナーが居ないか慎重に確認。先行や本隊の位置関係を把握しながら進むが、疑われないよう少し確認するだけに留める。
武勲詩抄・フレッサー(a37890) 2007年07月24日 00時
本隊中央に位置。移動時のみ召喚獣に騎乗。背負子にロザリー殿を乗せ止め具・ロープで固定、外套を掛け外から判らない様にする。魂の石は幾重にもマント等で包み背負い袋に入れ、体の前に背負う。口元・頭を布で隠し、目だけ見える様にして喋らない。その他の行動は周囲に合わす。岩場へは上空周囲を確認し見られる事無い様入る。不測の事態時は、周囲の状況を判断し逃げる必要があれば躊躇ず、最も確実に逃げられる時機を選ぶ
睡獅子・バルア(a31559) 2007年07月24日 00時
基本行動はリルケプレに準ず。覆面で顔色を隠し、止血を確りと行い服装を整え戦闘の痕跡を消す。布袋に砂を詰め石と同じ大きさ・形にし、外套の下に隠し持つ。本隊中央よりやや後方に位置、移動時は騎乗し遅れぬよう追尾。仲間がドラグナーと接触時は怪我を隠す為近付かず捜索のフリ。受け答え時は怪しくない程度に端的に。万が一正体がばれたらミストとナパーム乱発で撹乱。偽の石を目立つ様持ち直し早駆けで本隊とは別方向に逃走
飄風・カーツェット(a52858) 2007年07月24日 00時
本隊先行で行動。基本行動はリルケ殿に準じ周囲と同色の外套を被り戦闘の痕跡も消し、仮面で顔も判りづらくする。事前に隠蔽技術を教わる。遠眼鏡を用い、上空や周囲に対し索敵と警戒を行い敵発見時には速やかに音を立てぬようにハンドサインで知らせ、その場に立ち止まらせ外套等を利用させ周囲の景色に馴染ませるよう指示。万が一敵に尋ねられた場合はなるべく顔を上げぬようにし周囲に合わせて相槌を打っておく。
魔王様・ユウ(a18227) 2007年07月24日 00時
本隊にて行動。岩場から移動する前は頭が出ない程度で、上空にドラゴンやドラグナーがいないか等の周辺警戒を行いつつ誘導班の合図を待つ。砂と同色のマントを頭から被り顔には仮面を付けておく。事前に仲間に隠匿技術を教えておき、言い包めの方法も幾つかの例を使って教えておく。ドラグナーに人数の多さを尋ねられたら「そいつ等は屋上の奴を二人倒したのだろう?なら少数よりはこの位の人数の方が確実だろ」
流水の道標・グラースプ(a13405) 2007年07月24日 00時
誘導班。事前にジェイクと武器交換。ドラグナー接触時は趣味活用で本隊進行方向と異なる方向に走り去る人影を見たと申告、其方への移動を促す。虫娘遭遇時は戦闘傷等を見せ「俺らもやられた、今追いかけているが見失った」等。それで不可能であれば「一緒に来てくれ」と頼み誘導、後「此処で手分け」と提案し分散。別方向へ誘導成功後WOLで武器召喚。後、ジェイクの武器が召喚されたのを確認したら目的地へ。隠匿使用で尾行を警戒
黒紋の灰虎・カラベルク(a03076) 2007年07月24日 00時
【誘導班】グラ共々出足はトロンに準拠。探索ドラグナー合流時or見咎められたら「怪しい影はなかった」等本隊駐留方向とは異なる方角逃走説を後押し。戦闘跡は隠さず見張り時不審者にやられた様に振舞い本隊合流目指し4人で別方を探すとドラグナーらと別れる。本隊方向に注意がいきそうな場合は真逆に不審な影がとでも示し最悪は派手に攻撃アビを用いて気を逸らす。召喚獣は待機・具現時は自能力として当然のように振舞う
焔を纏う一陣の風・ディーン(a32427) 2007年07月24日 00時
基本行動はリルケに準ずる。召還獣は待機命令。外套・頭巾等にて軽く変装。事前に時間が許す限り隠匿の技術を仲間に教える。本隊後続で行動、本隊から若干遅れて移動し、可能な限り痕跡除去に努める。後方・周囲・上空は常に警戒、但しなるべく自然に見えるよう行動し、あからさまにならない様留意。万一ドラグナーに遭遇したら他の仲間同様あっちの方を捜そうと思う等言いくるめ、話掛けられたら適当に相槌を打って切り上げる。
神の道化・メロス(a38133) 2007年07月24日 00時
【誘導班】出発前に服装確認&変装。召喚獣は自身の一部として。岩陰から出る時の態度はトロンと同じ。捜索や情報交換は周囲の様子を窺いながら不自然にならないように。途中で痕跡らしきものを見つけた感じで、拠点から離れた(目標地点とは別の)方向に向かう。最終手段は遮蔽の多い場所で一緒に派手に凱歌を。言訳トロンと同じ。合図確認後は各自捜索を装って本隊とは別経路にて目的地を目指す。可能なら遮蔽物やハイドを利用。
誓桜の重騎士・キースリンド(a42890) 2007年07月24日 00時
本隊班で行動。基本行動はリルケに準じる。砂と同色の布で全身と召喚獣を覆い、保護色の効果で見つかり難くなるよう留意する。誘導班が出発後、聞き耳を立て周囲の様子を警戒。時々砂に耳を当て不自然な振動が伝わらないかも確認。出発はジェイクの指示に従う。行軍中は周囲・上空の警戒を行いつつ円陣にて移動。異常があればハンドサイン等で仲間に連絡。ドラグナーと接触時は場に合わせ相槌を主体に必要最小限の受け答えに止める
桃ノソリンの行かず後家・トロンボーン(a34491) 2007年07月24日 00時
誘導班。出発地を出ながら「ここにはいなかったな次はあちらを探そう」と、本隊より先に出る。その後迂回しながら岩場へ向かうが、つけられたり敵と同行した場合は諦めて別方向へ向かい本隊への接触を避けさせる。敵との接触時はそっちはどうだ?と調査状況に探りをいれ、自分らは出発地にて痕跡を見つけたがその後の足取りが取れないので地道に探していると告げる。目立つアビ使用言訳:「誰何したら逃げたので盗人と判断し攻撃」
灰眠虎・ロアン(a03190) 2007年07月24日 01時
本隊で行動。召喚獣待機。陣形は先行・本隊・後続で各10m程。本隊は左右に広がる感じで円陣に。岩場近くに来たら先行がやや先に行って確認/オレは止血の上、尾は腰に巻き付け服を着込み匂い抑えと変装を兼ねる。ルシールの召喚獣に同乗し、光の反射に気を付けながら遠望で上空と地上の索敵に集中。発見時は速報。敵遭遇時は目立たぬ様息を潜め、万一見咎められたら小競り合ったと誤魔化し。
紅のアサッシン・ヨイヤミ(a12048) 2007年07月24日 01時
本隊先行で行動。注意事項は皆に合わせる。物陰から出発時には聞き耳を立てて周囲を警戒、途中でドラグナーに見つかった場合は口裏を合わせるカタチで別方向を示す。
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