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●概況 キシュディム護衛士たちの手により、その開催計画が進められている『闘技大会』は、『金杯の練場』の補修工事が終了に近づいたことにより、さらに具体化されたといえるだろう。 砦工房の『龍鱗堂』には、護衛士専用の品として、いくつかの武器防具が並べられる運びとなった。闘技大会の参加者たちには、それらを模造したより安全な品が貸与される。序章と終章・クレア、神速の青龍・レイヴン、棘石竜子・ガラッドらの助力があってのこと――と、職人たちからの礼状がキシュディムに届けられている。 残された道程において困難と思われる事柄は、地方開催の四会場のうち、最後まで未定となっている東方地域の発見であろう。近日中に、ベベウより護衛士依頼が伝えられるはずである。 不穏な動きの有無を探るため、恐竜殿下・クロコ、ヒトの愛妹家・アルト、紅の武人・ヴァレリーらが、東方地域の偵察調査を行った。不穏な動きとは、件のバルマン一味の企みが暗々裏に進められていないか、ということ。 調査の結果、物の動きに奇妙な点が見られたとのことである。鉄、皮革、酒、穀物、油、といった物品が一時的に入手困難となったというのである。その行き先については、残念ながら不明のままだった。 同じく、反体制派の動きを探るため、暁の幻影・ネフェルや難攻不落の渇き・キオウちった面々は、南方の町を訪ねている。闘技大会についての噂は、すでに領民たちに広く伝わっているようである。 天魔伏滅・ガイアスは、領内の南方からリベンティーナへと伸びる街道の調査を行った。ところどころに程度の悪い場所が見つかったが、目に余るほどの通行の支障とはなっていないことが確かめられた。 凪し残影・ナギは、マルツ領を訪問した。土産の林檎を差しだすと、ルタはその皮を自らむいて、来客たちにふるまったという。聞けば、寝所から領主館の庭にまで出向いて、散歩をすることもよくあるという。体調は快方に向かっているようだ。 鋼帝・マージュは、若き領主に東方地域についての質問を行った。マルツが言うには、商人に尋ねるのがよいだろう、とのことであった。 また、黒い魔女・アムリタはマルツに対し、東部の領主たちについて、とりわけ旧体制に思想の近い者、について尋ねたのだった。腹の読めぬ人物として、数人の名があげられている。 闘技大会会場への出店を打診するため、螢火夢幻乱飛・メディスは『ホアキン商会』の当主バリッチを尋ねた。若いが勇敢であり、才覚にも人格にも優れるリザードマン商人は、自分が得意とする北方での参加、そして、王都での出店を約束してくれた。その他にも、できる限りの協力を惜しみはしない、とも。 孤独を映す鏡・シルクが尋ねたところ、『ホアキン商会』が扱う品のうち、王都でもっとも売れているのはウールの布地、毛糸、酒、食料といった品々であるという。また、チキンレッグ領から持ちこまれた装飾品の類も、量はわずかであるが人気が高いということだった。 北方拠点に隣接する避難民たちの村には、今月、多くの護衛士たちが赴いた模様。 亜麻色の髪の天使・アクラシエルらが確認し、作業を手伝ったところによると、避難民たちが開拓した畑は比較的土も豊かで、根菜の類が多く栽培されたとのことである。 赤い狐の・サンクは、北方拠点に常駐する数名のリザードマン兵士を訪ね、この地での暮らしぶりについての質問を行っている。より多くの工兵を住まわせれば、開墾の助けとすることが可能であろう。 避難民たちの家に招待された白銀の紋章術士・マリーは、かつては天幕であった住居が、冬を越えるために工夫された快適な小屋なっていることに驚かされた。今の段階ではあまり粗末だが、もしもあといくらかの助力がなされるのであれば、本格的な家屋とすることも可能だろう。 砦工房に常駐するリザードマン兵は、先月の冒頭に新兵との交代が行われたが、その訓練が進められた結果、高い水準を保持するに到ったようだ。 まずは、博士・ユルが意識の差違を埋めるためのミーティングを、なんとも気怠げな様子ながらも的確に行った。 そして、蒼嵐竜・シンがてきぱきと実践形式を取り入れての訓練を実施した。 さらには、闇撫の人形使い・デアカルテが今年一年の締めとして、疲れ切った兵らに暖かな『蕎麦』なる楓華の食べ物を馳走したのだった。 上記のすべてに関連し、なおかつ書面とされたものについては、きゅーたま・アムルがその処理にあたり、ベベウの執務室の壁面に飾られた絵画を、数ヶ月ぶりに皆の目を愉しませる本来の役割へと戻すことに成功した。 なお、不要となった書類については、砕けること無き不破の盾・ソリッドが落ち葉とともに庭園の片隅で火にくべ、ついでに芋を投じておいた。そこへ真っ先にやってきたのは、数名の護衛士たち――夢想紋章術士・アルテアたちは、なぜか一様に疲労していた――を連れた黒水王であったということである。 なお、ベベウより、今月も【青】ならびに【赤】の護衛士による通常任務を、前半と後半の二部構成ではなく、これより月末までの一期としてほしい旨の連絡がなされている。 ●王都の様子 (先月比) 【農 業】711/??? +5 【商 業】572/??? +6 【貢献度】620/999 +15 【治 安】100/100 +36 ――砦工房―― 【兵訓練】 81/100 +10 【製 造】564/??? +10 数値は、国の象徴たる王都のものです。領内の状況を王都の様子から概観することができるというわけです。ですが、数字に置き換えられぬ部分も多々あり、すべてを把握できるものではけっしてありません。 この数値化は、キシュディムを担当するMSである水原が、独自に管理しているものです。通常任務などの効果が反映されますので、護衛士としての活動の目安としてください。 毎月、一度の更新となります。 ●護衛士の任務 ――通常任務【青】―――――― ・訓練所で兵士たちを鍛える ・治安の維持 ・国境哨戒 ・アイザックの護衛 ・リザードマンGGとの修好 ――通常任務【赤】―――――― ・砦工房の運営 ・農業の発展 ・商業の発展 ・公共事業への協力 ・リザードマンGGとの修好 ――【重点業務】――――――― ・その時点での最も重要な課題 ・食糧問題 キシュディムでは、所属する護衛士たちが【青】と【赤】の班に別れています。それぞれが、担当する領域は上記の通り。ですが、他班の活動に参加することに規制はなく、むしろ、自由な行き来を奨励しています。 ●施設の紹介 【グリモアガード(GG)本部内の施設】 ・聖域前広場 :丘の上。宿舎とノソリン小屋がある。 ・護衛士詰め所 :塔の二階と三階。 武器庫、書庫、くつろぐための居間がある。 ・グリモアの間 :丘の内部に広がる、湿原のような地下空間。 ・ベベウの執務室:霊査士が控える。隣はその寝室。 【リザードマン王国首都】 ・首都市街地 :武骨な建築物が立ち並ぶ、国家の中枢。 ・訓練場 :市街地と郊外の境にある施設。 【砦工房と新村】 ・砦工房 :王都の南東、主要街道に面する施設。 200名のリザードマン兵士が常駐する。 24基の炉が設けられ、精鉄の技能を高めている。 クワやスキ、刀剣や盾、装身具など生産可能。 10匹のノソリンが配備されている。 ・農地 :新しい農業を国内へ頒布させるためのモデルである。 ・街道 :王都から砦工房へと伸び、さらに各地と進む主要な道。 花咲く季節となれば、金木犀などが縁を彩る。 ごくごく限られた区域のみ石の舗装が成されているが、 多くは人の足で踏み固められただけの隘路である。 なお、 リドマーシュへと伸びる西方への道、 リベンティーナから届いた南方よりの道、 ならびに、 チキンレッグ領へと向かう北方の道が開通している。 【北方拠点】 ・本部 :7本の柱からなる堅固な建物。 たくさんのベッドが連なる寝所を持つ。 大きな丸いテーブルは、会議や親睦の場。 小さな隠し部屋が地下にあるが、用途は不明。 チリひとつなくきれい。 窓辺には風鈴が下げられている。 ・物見櫓 :高さ5メートルほどの石の塔。 狼煙を装備。 ・石垣 :堅牢な護り。上部には通路が設けられている。 ・側溝 :石垣に沿って掘られている。 今のところ穴だけだが、ほぼ垂直で登りにくい。 ・医療施設 :清潔な病床を持ち、調理施設も備えている。 屋内に井戸を持つ。 ・避難地 :泥濘んだ土地のため、たまに水が漏れだす。 避難民の粗末な家が並ぶ。 農地や、鍛冶のための炉が築かれている。 【西方街道】 ・天幕本部 :数十のテントからなる。 リザードマン護衛士と工兵が滞在中。 以上、これらの場所で、護衛士の皆さんは活動を行えます。 国土は広大ですから、他にも農地や河川、湖、都市や村々といったものが多数あります。地形の特徴は、沼地が多いものの平坦な場所が多いようです。 ●NPC人物紹介 ・アイザック :愚直な戦士として未だに多くの信望を集める王。 最近は領内の探訪にご執心。 ・ルタ :影の宰相と目される有能な文官。 現在は王都を離れ、マルツの元に身を寄せる。 彼との間に生まれた子は男児であった。 現在、体調を崩している。 ・マルツ :南部の若き領主。 ルタとは深い絆で結ばれている。 ・バルマン卿 :その館は焼け落ち、行方知れずに……。 旧体制派の首領と断定された。 ・カルロ :バルマンの子息。危険な旧体制の信奉者。 現在、その身分はマルツに預けられている。 ・ザマー :リザードマン護衛士団で団長を務める重騎士。 ルタとは友人であるらしい。名はモニカ。 ・ミラスラス :ザマーの元で副団長を務める、切れ者。 丸顔で童顔だが、人の間に立つことが上手い医術士。 ・バリッチ :亡き友の名を冠する、ホアキン商会の若き当主。 チキンレッグ領との交易路を切り開いた有能な人物。 ●リザードマングリモアガード 複数の護衛士団が、国内に点在している。所属するのは、いずれもリザードマンの冒険者のみ。 体制の転換期に、自ら引退した冒険者も少なくなく、規模は50名程度の護衛士によって構成される程度となっている。 反体制派に与し、離脱する者が続発した結果、さらにその勢力は弱められてしまった。 ●MSより ・護衛士シナリオは、すべての皆さんが目を通しているとの前提で、今後、展開を広げていきます。名前付きのNPCの性質や、彼らとの関係が、ゆくゆくは王国の政情にも絡んでくる……やもしれません。 ・ついでに、評価もしてやっていただけると、根が単純な水原がものの見事に喜びますので見物です。 ・いちばん上のスレッドには、重要な内容を記載するようにします。 ・基本的に、雑談や護衛士シナリオに関する相談のスレッドは、自由に立てていただいてかまいません。 ・各スレッドは、50を越えたあたりを目安に、適宜、有志が立て直すようにしてください。 (総合案内に、追加したい事柄がある場合のみ、このスレッドへの書き込みを許可します。皆で、使いやすく、わかりやすい案内にしていきましょう) |