＜【今後の指針を定めよ】（投票スレッド）避難民たちの集落について＞

【今後の指針を定めよ】（投票スレッド）避難民たちの集落について　薄明の霊査士・ベベウ(a90103)

きゅーたま・アムルが菓子をむさぼる傍ら、今にも倒れそうな書類の山がそばにあるにも関わらず落ち着いた様子で、薄明の霊査士・ベベウはキシュディム護衛士からの報告を受け取った。 　白銀の紋章術士・マリーによれば、避難民たちが暮らす住まいは、すでに天幕と呼べる代物ではなくなっていたとのことだった。ほとんど小屋のようになっているというのである。 　そして、赤い狐の・サンクが報告するところによれば、北方拠点の施設、とりわけ寝所や炉などを活用すれば、数十名の工兵を置くことも可能であろうとのこと。つまり、小規模ながらも屯田が行えるのではないか、というのである。 　結局のところ、傾いてしまった書類の壁への対処は、頬と瞳を丸くして両手をあけたアムルに任せて、ベベウは王府へと赴き、以上の報告を元に官吏たちに提案を行った。 　その結果として、北方拠点に隣接する避難民たちの宿営地が、新たな村として認められるという可能性が生まれたのである。 　避難民たちが、そう呼ばれなくなる日も近い――しかしながら、杞憂の種も手中にしのばされている。北方拠点の近隣で暮らす他の村の人々の、心中を慮る必要があるのだ。 　当初に比べて、自発的に故郷に帰った者たちがあることから、避難民たちの数は減少している。北方拠点の効果から、治安は高い水準が維持されている。沼沢地に囲まれているが、手出しできないこともないだろう。大規模な干拓には多くの年月が必要であるが、小さな村が農地を広げるくらいならば十分に可能だろう。 　以上の説明を行った後、ベベウは護衛士たちに選択肢を提示した。 　1. 貢献度を５００使用し、避難民たちに住まいの援助を行う。 　　　（31） 　2. 避難民たちの定住は避ける。貢献度は使用しない。 　　　（）