〜兵庫県 神戸市〜
運命の11時37分。この兵庫県神戸市にて、虚ろなる月が中天に差し掛かる時。
黒衣の少年の傍らに置かれた黄金の欠片が、不意に激しい輝きを放つ!
暗室を眩く照らした欠片は瞬時に粉砕され黄金の霧と化し、そして……。
彼の眼前にゆっくりと姿を現した『黄金の林檎』
それは紛れも無く、彼が求めたメガリスの姿であった。
「どうにか、取り戻せたか……」
冷静沈着な少年も、流石に安堵の溜息を着いたその時。
部屋の扉が乱暴に開かれ、同時に『パーン』という破裂音が部屋に響き渡った!