妖狐・文曲
〜紀伊半島〜

 あらら、『大いなる災い』は海に出ちゃいましたか。さすがは銀誓館学園、賢いですね。
 でも、たかがその程度では、殺戮の未来に変更はありません。
 茫漠と日々を送るあなたたちの、その喉笛に喰らいついて差し上げましょう。
 絶望の悲鳴が聞けると、喜ばしいですわね。

 ……さて、化物見物はこれぐらいにして。
 そろそろ、策を仕込みに行きますか。