ジョシュア・バレンチノ&時任・シオン

「あう、ここでいいんだよね……まさかこんなにいっぱいキャンパスがあるなんて……」
「あっ、制服を着た人がいる。道を尋ねてみよう」

「む?」
(制服を着た少年がいるな。という事は銀誓館の能力者か、丁度いい)


「あのっ、すみません。鹿苑寺キャンパスにはどう行けば……」

「マヨイガの投票結果がどうなったか、聞いているか?」

(わわっ、この人どうして僕が能力者だと分かったのかな。銀誓館には一般人生徒も多い筈なのに……)
「あっ、はい、マヨイガは『完全制御を目指す』ことに決まったと聞いています」

「そうか、それは興味深いな。つまり再び、古民家からマヨイガに向かう訳だ。制御に成功すれば、益も多いだろうな。ところで、ぼちぼち『学園祭』という噂だが……」

「はい、そうみたいです。結社企画の受付7/9(金)朝8:30までだから、希望者は早く申請するようにと聞きました。でも、それと同時にやるべきことが……」

「妖狐の『神将』と名乗る輩との戦だな。詳しい事情は知らんが、恐るべき強敵らしい」
「戦に向かう者達には、無事に帰って来て貰いたいものだな」

「はい、そうですね。本当にそう思います」
(怖く見えるけど、実はいい人なのかな?)

「さて、長話に付き合わせて悪かったな。一緒に鹿苑寺キャンパスを探しに行こう」

(やっぱりいい人だ! ランドルフさんの言う通り、銀誓館っていいところみたい!)