ジャック・マキシマム
〜新ジャックマキシマムハウス〜

「「スカルオブヘブンズドラゴンよ!」」
「……誰の事だコラ」
「「貴様に最後の力を与える!」」
「いいから11人で喋んな。耳が腐る」
 天竜頭蓋の言葉を受けた為か、次の瞬間、10人のジャックが消え、ジャックは1人となった。
 しかし次の瞬間、ジャックから沸き上がる凄まじい【力】に、頭蓋は圧倒された。
「テメェ……何だ、その【力】は!?」
「本来は、銀誓館学園を倒した後の為に用意された力だ。しかし我らナイトメアは既に、数限りない敗北を、銀誓館に喫している。種族の存亡を掛けた、これが本当の最後の手段だ……」
 本能的に距離を取った頭蓋を見やりつつ、ジャックが口を開く。

「俺の作り出す10人は、超常物理あらゆる法則を無視して、本体の力を奪うことなく複製される」
 一旦言葉を切り……。
「もし、そうして生まれた複製の力を、『本体にフィードバック』できるとしたら……?」

「俺を最強にしろ、今すぐ!」
「話が早いな、頭蓋。この能力で最強となった貴様が、戦端を開くのだ」
 次の瞬間、頭蓋の10人の複製が生まれ、光と共に本体へと吸収されてゆく!
「……やってやろうじゃねぇか。この天竜頭蓋が、銀誓館学園を叩き潰す!」