九大災厄『女禍』
 『女禍』と抗体ゴースト軍団が、東京湾アクアライン「海ほたる」に飛来する!
 同時に、落下の衝撃によって海底トンネル側の道路が破壊、分断されてしまった!


「ほ、本当に何か凄いのが来たっ!!
 ど、どうしよう、どうしよう!?」
「汝が例え孔子であれど、知らぬ事を判り様も無し。
 あれなるは『女禍』。九尾様が一尾にして、嘗て月へと遣わされた神兵也」
「れ、れれれ、廉貞(れんちょう)様っ!!
 どどどうして、ここに!?」
「金毛九尾様が尾の到達を感知為されたが故、我は律令賜れり。
 加えて、女禍帰還せしは即ち……あの糞餓鬼も……!」
「廉貞様、お言葉遣いが! そして……ふう、ようやく落ち着きました。
 つまり廉貞様は、この戦いに介入されるおつもりですね
 しかしそれは、すぐ認める訳にはいきません。あの中には、私達の理事長がいるのです」
「……我を前にして天晴な口上である。
 九尾様が命は絶対なれど、覚悟に殉ぜし勇士の矜恃、我が無為に手折ることは無し」
「ではさっそく、銀誓館のみなさんに聞いてみます。
 廉貞様率いる大陸妖狐の援軍を、受け入れるかどうかを」