妖狐七星将・巨門 & 破軍
〜中国某所〜

「えへへ、日本のマンガって面白いね。ハットゥサってとこに行ってみたいなぁ」
「……………………」
「ビクッ! もー、いるなら声かけてよ破軍〜」
「君は今教育期間の筈だが、巨門?」
「もちろん充分に教育は受けたし、僕はすっかり心を入れ替えたよ。だから教育期間は終わり!
 ……僕がそう言ったら、九尾様や七星将以外の雑魚が逆らえるわけナイでしょ?」

「己の部下を信頼しすぎるのが、廉貞殿の欠点だな。それはともかく、私の来た目的は分かるか?」
「せっかく日本でメガリスが見つかったのに、休戦条約があるから、僕みたいな強い奴は行くなってんだろ? 言われなくても分かってるよ。あんまり殺せなさそうだから、どっちみち興味無いしね」
「行った所で争奪戦に勝つのは難しいだろう。我々は一般人を使った作戦を封じられているし、予知能力も無い。現に、メガリスの大量出現を知るのも遅れてしまった」
「……ムカ。正論だけどそう言われると腹立つね。ちょっと破軍、僕が月に行った時にはいなかった新米小娘のクセに、僕にだけ偉そうなんじゃないの?」
「そんなことはぜんぜんない。そして私の漫画を返せ」