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「ランララ、ねぇ……はぁ」 |
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「ど、どうしたんですセンパイ? 溜息なんかついて」 |
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「いや、私には縁がなかなか無さそうなお祭りだと思ってね」 |
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「センパイ、まだ始まって2年目じゃないですか! 来年はきっと告白されちゃったりとか」 |
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「余計な気休めなんかいらないわよ……どーせプルミーはランララでもモテモテだったんでしょ」 |
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「いえ、当日は自宅でのんびりと一人でランララ聖『菓』祭を開催してましたけど」 |
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「……なにそれ?」 |
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「春の花の女神、ランララさまを祝ってケーキを食べたり、クッキーを食べたり、キャンディを舐めたりするんですよ」 |
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「つまり、食っちゃ寝食っちゃ寝してたのね」 |
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「そ、そうとも言いますけどー……イメージが悪くなるじゃないですかあ」 |
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「でもプルミーも独り身仲間だと解ったらなんだか元気が出てきたわ」 |
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「そ、そうですか……なんだか複雑だなぁ」 |
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「私が結婚する前にプルミーは結婚しちゃ駄目よ!」 |
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「うぇぇ……センパイ、酷いですよぉ!」 |
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「酷いとは何よ、私がすぐ結婚すれば済む事じゃないの。つまり私がずっと結婚できないと?」 |
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「そ、そんな事はないですけど。結婚ってまだよくわからないし、私も予定ないからきっとセンパイの方が早いですよ」 |
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「なら良いじゃない、約束だからね!」 |
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(「その眼鏡を光らせるのをやめれば良いと思うんだけどなあ……」) |