<巻頭特集>

■今月の楓華列島情報

マウサツを防衛する為、戦が繰り広げられた

 3月28日、兼ねてより懸念していた元アルガの野武士達がついに決起し、マウサツへと攻め入ってきました。
 元より霊査や事前の調査でその事実を知っていたマウサツの護衛士達はこれに迅速に対応、アルガのグリモアが同盟に組み込まれた事で希望のグリモアのアビリティを使いこなす元アルガの野武士達に苦戦しながらも、伏兵部隊の潜む場所へ誘導するという策略で見事これを退ける事に成功します。
 しかし元アルガの野武士達はなおも十数名が逃げ延び、元アルガ王トキタダ公を捕まえる事も叶いませんでした。そのうえ、霊査でもトキタダ公はマウサツ、アルガ両国にその存在を確認できなくなってしまったのです。
 追撃の芽を断たれてしまったマウサツ護衛士団。まだまだ、トキタダ公との戦いは混迷を極めそうです。


 一方、同日カザクラでもガザン兵と連携するかのように動く鬼とカザクラ隊員が対決、勝利しガザン兵を退かせる事にも成功します。
 また、それ以前に捕縛した鬼やガザン兵の言葉、霊査から「鬼はガザンに何かを返してもらう見返りにミナモのセリカ姫を浚おうとした」という事が明らかになりました。
 鬼達が返してもらいたがっているもの、一体それが何かなのかはまだわかっていません。
 ガザンの国コレチカ公が鬼と結託していることが霊査で判ったものの、同盟諸国の方針上これを公的に出すわけにはいかなかったため、対応が遅れていたところに、9日になって円卓より現場での独自活動権限の認可とミナモの国の同盟入りが届きました。
 4月9日。
 同日、水望大社付近を占拠するガザンの国の兵士達と鬼によって、行方不明とされていたカティ・サークレット氏が囚われたことが報告されました。今後の至急の対応が問われるところではあります。

●関連リプレイ
⇒⇒⇒【結果】マウサツ襲撃(スレッドリプレイ)
⇒⇒⇒≪楓華の風カザクラ≫円卓への道のり
⇒⇒⇒≪楓華の風カザクラ≫牙隠す者
⇒⇒⇒≪楓華の風カザクラ≫ガザンと鬼
⇒⇒⇒≪楓華の風カザクラ≫命と定めと


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はじまりは・プルミエール 「相変わらず、楓華列島は盛りだくさんですねぇ」
ヒトの霊査士・リゼル 「それじゃ、プルミーが混乱しないようにひとつずつ行きましょうか。まずは元アルガの野武士達によるマウサツ襲撃について」
はじまりは・プルミエール 「あの……なんで野武士さん達が『ディバインチャージ』を使えるんですか? あれはエンジェルさんから同盟にもたらされたアビリティだったような……」
ヒトの霊査士・リゼル 「良い質問ね、それは彼らがアルガの冒険者だからよ。アルガは、今はマウサツと一緒で希望のグリモアの傘下に入ってるわよね」
はじまりは・プルミエール 「はい……あ、そうか、一応野武士さん達も希望のグリモアの冒険者って事になるなんだ」
ヒトの霊査士・リゼル 「その通り! よくわかってるじゃない、プルミーも」
はじまりは・プルミエール 「……あ、それじゃあ、もしかしてトキタダ公さんも?」
ヒトの霊査士・リゼル 「うーん、配下が使えてボスが使えないって事は考えづらいわね……」
はじまりは・プルミエール 「私達が強くなると同時に、相手も強くなるんですね。厄介な事になったのです……」
ヒトの霊査士・リゼル 「厄介なのはマウサツ方面だけじゃないわよ、次はカザクラ。どうもガザン国のコレチカ公と鬼は手を組んでるみたいね」
はじまりは・プルミエール 「えええ、それは大変なのです、今カザクラの皆さんいる、ミナモ国の人に知らせきゃ――」
ヒトの霊査士・リゼル 「待てい、お前さんはどこに行く気じゃい。それにカザクラの目的は鬼退治、他国には関わらないって円卓で決められてたの。それは出来ないのよ」
はじまりは・プルミエール 「うむむ、円卓円卓……同盟って難しいですねえ。ソルレオンさんがため息つくのもわかりますよ」
ヒトの霊査士・リゼル 「そう、楓華列島はその特殊な背景から他国の内政不干渉を貫くと色々動けない事がこれまでも度々あったのよ」
はじまりは・プルミエール 「ああ、そういえば色々ありましたね……マウサツの頃とかも動けなかったですし」
ヒトの霊査士・リゼル 「この状況を打破する為にも、カザクラのイズミさんはランドアースへ独自活動権限の認可願いの手紙を出したのね。簡単に言うと、楓華列島の問題は楓華列島で解決させて欲しい、って事」
はじまりは・プルミエール 「あっ、そうだったんですか……それで、その要請は承認もらえたんですか?」
ヒトの霊査士・リゼル 「もらえたわよ。現場の人間が一番問題をわかっているし、その方がやりやすい事も特殊な楓華列島には多いだろうから……というのが承認の理由としては多かったわね」
はじまりは・プルミエール 「これで鬼退治もしやすくなるんですね!」
ヒトの霊査士・リゼル 「そうなると信じたいわね……カティさんも無事だと良いけれど。ところでプルミーは鬼が返して欲しがってるモノはなんだと思う?」
はじまりは・プルミエール 「うーんと、お菓子とか!?」
ヒトの霊査士・リゼル 「言うと思ったわよ……プルミー、平和な子ね……」