ロウ＋敵国の砦

＜巻頭特集＞

■対決！　ミュントス略奪部隊

　５月下旬から、ミュントス軍略奪部隊より民を守る為、大掛かりな作戦が行われました。
　ザンギャバス包囲網での同盟の敗戦、それからしばらくして、ミュントス軍が行った事は、旧モンスター地域に住んでいる人々へ襲い掛かる事でした。
　ミュントスの冒険者達はアンデッドで出来た骨の城や、大量のアンデッド、強力なアンデッドモンスターなどを引きつれて村を襲い、若い女性は攫い、残りの者は皆殺しにするという行為に出たのです。
　同盟諸国の冒険者達は村人達をミュントス軍から守る為、旧モンスター地域へと足を運びました。
　この作戦の結果、８割以上の依頼が成功し、略奪の被害はある程度防ぐ事が出来ました。
　しかし、被害を全て防げた訳ではありません。守るべき村人達から痛烈な言葉を浴びせかけられた冒険者も多かったようです。
　また、任務の遂行を優先したのかミュントスの冒険者の多くは交戦よりも撤退を優先する者が多く、その戦力は充分に残っていると思われます。
制約の誓いのひとつ、自らの民を守り、助ける為の努力を怠らない事
パンドラＢＵ切抜き 　そして来る５月２３日、アンサラーの護衛士達はパンドラを捕縛する事に成功します。
　パンドラを尋問した結果、様々な事実が浮き彫りになりました。
　ミュントス軍が若い女性のみを攫っていた理由は『ザンギャバスの嗜好』だった事、移動城塞ザンギャバス城を建設し、相手を蹂躙するのがミュントス軍の常勝の策だという事、ザンギャバスと同じような変身する力を持った者が普通のノスフェラトゥにも存在する事―――ノスフェラトゥについて新しい情報が多く手に入ったのです。
　これらの情報を受けて、同盟はザンギャバスに鉄槌を下す為、大作戦への準備を始めました。

●関連シナリオ
⇒⇒⇒≪破軍の剣アンサラー≫落日
⇒⇒⇒≪破軍の剣アンサラー≫捕虜尋問
⇒⇒⇒『ノスフェラトゥ戦役〜無敵大帝に鉄槌を〜』概要

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はじまりは・プルミエール 「むー……若い女性のみを攫うなんて。ザンギャバスさんはえっちなのです！」
ヒトの霊査士・リゼル 「私が旧モンスター地域に住んでたら危なかったわねぇ」
はじまりは・プルミエール 「……………」
ヒトの霊査士・リゼル 「………なによ」
はじまりは・プルミエール 「なんでもないのです！　それはそれとして、今回の全体作戦は成功しても後味が悪い結果になる事が多かったですね」
ヒトの霊査士・リゼル 「しょうがないわよ、負けた事で情勢が不利になっちゃったんだもの。住民にとっちゃ頼みにしてた冒険者が負けちゃったわけだし」
はじまりは・プルミエール 「そ、そんなに頼りにされても緊張するのですよ……」
ヒトの霊査士・リゼル 「なに言ってんの、民衆を守るのが冒険者の義務、だからね。今度の作戦ではしっかりと勝利を収めて、みんなを安心させなきゃね」
はじまりは・プルミエール 「はいなのです！」
ヒトの霊査士・リゼル 「さて、お次はパンドラを生け捕りにしたって話ね。まあ、これはミュントスの監視とかがパンドラについているから、って事で一応戦闘して捕らえた形にした訳だけど」
はじまりは・プルミエール 「更に尋問という形でノスフェラトゥの情報を教えて貰ったのですよね」
ヒトの霊査士・リゼル 「そう、この尋問の中で特に大事だと思われる情報は―――」
はじまりは・プルミエール 「パンドラさんの服装は趣味入ってる」
ヒトの霊査士・リゼル 「言うと思ったわ、このスカタン！」
はじまりは・プルミエール 「スカタンとはまた古いのです……」
ヒトの霊査士・リゼル 「うっさい！　でも、服装に関してはプルミーだって似たようなもんじゃないの」
はじまりは・プルミエール 「えー、そうですか？　リゼルセンパイだって、髪型はツーテールじゃないですかぁ。変な帽子だし」
ヒトの霊査士・リゼル 「変な帽子言うな！　って、話が横道に逸れちゃった。特に大事なのは、ミュントス軍がザンギャバス城を建設してるだろう、って情報よ」
はじまりは・プルミエール 「移動城塞ザンギャバス城で敵を圧倒する……なんだか、豪快です」
ヒトの霊査士・リゼル 「難しいことは考えてないんだろうけどね。あれで強いってのが余計にタチ悪いのよね」
はじまりは・プルミエール 「でも、勝たなきゃ皆が笑って暮らせないのですよね……」
ヒトの霊査士・リゼル 「そう、次回の大作戦、これまで以上に頑張らなきゃいけないわよ」
はじまりは・プルミエール 「合点承知なのです！！」