<巻頭特集>

■マウサツ、アルガを攻める

アルガは歴史の表舞台から姿を消しました

 今年のはじめ、トツカサ国からマウサツに『アルガ国とジリュウ国を攻めるから手伝って欲しい』といった旨の親書が届きました。
 マウサツは話し合いの結果トツカサ国の要請を受け、『門出の国マウサツ』と『マウサツの国救援部隊』の2つの護衛士団によりアルガ攻めを敢行しました。
 トツカサ国は戦前、数度の戦により疲弊したアルガ国相手ならば、マウサツ国のみでも聖域奪取は比較的容易だろうと考えていたようですが、実際の戦はアルガ国の粘り強い反撃、参戦護衛士の不足も相まって非常に厳しいものとなりました。
 結果、護衛士達はアルガの王であるトキタダ公は取り逃がしてしまいましたが、アルガの聖域を奪取しその地を手に入れる事が出来たのです。
 セイカグド地方に残っている国はこれでマウサツ・トツカサ・ジリュウの三国です。
 なお、この後トツカサ国ライオウ公より『武士による無用の争いは、悪戯に民を疲れさせるだけである。過去の柵を捨て、ジリュウ、マウサツ、トツカサは、これより10年の間互いに侵さず、自国を富むように成すべしと誓約する事を各国に望む』との書簡が届いた事もありトツカサ国側からのジリュウ国攻めの呼びかけといった動きは当面の間、凍結されると思われます。
 今後隣国への対応やトキタダ公捜索などセイカグド地方の事は『門出の国マウサツ』に任せ『マウサツの国救援部隊』は名前を『楓華の風カザクラ』と変え、楓華列島での鬼の発生究明と被害抑制の為に新たな地方、リョクバへと向かうようです。

●関連リプレイ
⇒⇒⇒≪マウサツの国救援部隊≫ 【アルガ攻め】正面部隊・兵糧奪取
⇒⇒⇒≪マウサツの国救援部隊≫ 【アルガ攻め】正面部隊・敵将撃退
⇒⇒⇒≪門出の国マウサツ≫【アルガ攻め】突入部隊・敵兵掃討
⇒⇒⇒≪門出の国マウサツ≫【アルガ攻め】突入部隊・聖域奪取
⇒⇒⇒【情報文章】アルガ攻め顛末(スレッドリプレイ)


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はじまりは・プルミエール 「楓華列島はよくわかりません、てへ☆」
ヒトの霊査士・リゼル 「第一声がそれはどうなの……可愛い子ぶってごまかそうとしても駄目よ」
はじまりは・プルミエール 「うーん……じゃあセンパイに聞きますけど、なんでマウサツはトツカサの要請を受ける事にしたんですか?」
ヒトの霊査士・リゼル 「親書には『この申し出を受けないのなら、今後マウサツは一切セイカグドの戦乱に関与しないものとみなす』って感じの事も書かれてたのよ。戦乱を指くわえて見てるか、それともその戦乱に飛び込んでいくのかの選択を迫られたのね」
はじまりは・プルミエール 「むむむ? なぜマウサツの方針をトツカサが決められるのですか? トツカサは何様なのです、酷いのです!」
ヒトの霊査士・リゼル 「それはね、以前マウサツに天子様―――楓華列島のとにかく偉い人ね、その人から命令を受けてリョクバの使者がやってきたのよ」
はじまりは・プルミエール 「えーと……質問ばっかりですいませんけど、それはまたなんでですか?」
ヒトの霊査士・リゼル 「使者達は異国人である我々同盟諸国の冒険者を鬼ではないかと疑ってたのね。場合によってはマウサツは鬼の支配する土地としてリョクバから攻め込まれてたのかもしれないの」
はじまりは・プルミエール 「はわー、そんな事があったんですか。で、でも、攻め込まれて無いって事は大丈夫だったんですよね?」
ヒトの霊査士・リゼル 「マウサツのツバキ姫の口添えもあってなんとかね。でも全面的にマウサツを信じるまでもいかなかったから、リョクバの使者は『マウサツの仕置きを会談の行われた地、トツカサに預ける』として帰っていったの。その『仕置き』の答えとなるのが、この親書だったのよ」
はじまりは・プルミエール 「なるほど、リョクバの使者さんがそう言ったのですか。むう……やっぱり一体何様なのですか!」
ヒトの霊査士・リゼル 「そりゃ天子様の使者様よ」
はじまりは・プルミエール 「あ、そっか、偉い人の使者だったんでしたっけ。それじゃ仕方ないですね」
ヒトの霊査士・リゼル 「そういう事。一応言っとくけど、楓華列島において天子様は絶対的な存在だから、プルミーも楓華列島に行った時は充分に注意すること。いつもの癖で『天子さん』とか言うんじゃないわよ?」
はじまりは・プルミエール 「うう、わ、わかりましたぁ〜。『楓華の風カザクラ』もリョクバ地方へと向かうことですし、その辺り気をつけないといけませんね」
ヒトの霊査士・リゼル 「そうね、セイカグドの事は『門出の国マウサツ』に一任する事になるけど、元アルガ王トキタダ公の行方やジリュウの出方とかまだまだわからない事は多いわ。楓華列島も大変だけど、護衛士の皆さんの頑張りに期待しましょう」