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「ミナモ大社がドラゴンズゲートだったんですね」 |
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「そうね、これまでカザクラのいるリョクバ州ミナモ国までは、精霊の社からセイカグドを経て何日もかけて移動しなければいけなかったのだけど……」 |
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「あっというまにカザクラに移動する事が出来るようになったのです!」 |
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「そうね、それじゃそのうちプルミーには突撃インタビューに……」 |
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「ふふーん、実はもう行ってきたのですよ!」 |
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「へぇ〜……って、な、なんですって?」 |
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「その辺りの事は突撃インタビューで説明するのですよ〜」 |
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「そ、そう……わかったわ」 |
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「あと、ガザン王コレチカ公討伐戦ってのが、この前あったんですよ」 |
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「ああ、アキゴオリ国、セイリン国と共に行動した大規模な作戦みたいだったわね」 |
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「はいなのです! みんなで力を合わせて、鬼を従わせていた悪いコレチカ公さんをやっつける事に成功したんですよ〜」 |
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「毎度毎度だけど、凄く簡単にまとめてくれるわね、プルミーは……」 |
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「えへへ……そんなにほめられると照れるのです!」 |
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「褒めとらんわ」 |
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「そうなんですか? それはともかく、この戦いで国王がいなくなったガザン国をどうするかって話し合いがあったんですよ。ガザンの国の王子様も戦いで死んじゃったらしくて」 |
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「新しいガザンの国王を決めなきゃいけないのね……それで、どうなったの?」 |
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「なんと、その戦いで多大な功績を残したってことで、2領あるガザン国の領地をカザクラの冒険者二人がそれぞれ1領ずつ統治してくれないかって話になったんですよ!」 |
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「そ、それは冒険者から王になるってこと? うわあ、それは、凄いじゃないの!」 |
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「でも……お二人様とも、それを拒否して冒険者として生きる道を選んだんです」 |
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「あら、そうなの? もったいないわねぇ」 |
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「確かにそうですよね、私が王様になったらお菓子を食べ漁ったりしたいのです。プリンのお風呂に入ったりとか……」 |
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「私が民衆なら2秒で革命起こすわよ……」 |
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「さて、そんなカザクラなんですけど、キナイ州とセトゥーナ州に部隊を分けるみたいですよ」 |
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「ありゃ、そりゃまたなんで?」 |
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「ツバキ姫さんをキナイ州に住む天子様さんの元に送り届ける部隊と、鬼退治の為にセトゥーナ州を調査する部隊にわけるんだそうですよ。セトゥーナ州には鬼に滅ぼされた国もあるみたいです」 |
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「なるほど、ツバキ姫様を護衛するのも大事だけど、セトゥーナの鬼も見過ごすわけにはいかないわよね。カザクラは鬼退治の為の部隊なんだから」 |
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「大変でしょうけど、どっちも上手くいくといいのですよっ!」 |
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「さて……次はセイカグド州の様子だけど。凄い事になってるみたいね?」 |
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「はいなのです、最近平和だと思ったですのに……元アルガ王のトキタダ公さんがジリュウ国サダツナと手を結んだみたいなのですよ」 |
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「それなんだけど、なんでジリュウはトキタダ公と手を結んだのかしら? 手を結ばなくてもセイカグドで一番の大国なのに、なにかメリットでもあるの?」 |
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「経緯はどうあれ、アルガ国が同盟諸国の一員となった関係上、アルガの冒険者であるトキタダ公も希望のグリモアの冒険者なのですよ。
ジリュウ国もトキタダ公……希望のグリモアの傘下にはいれば希望のグリモアのアビリティを使えるようになるのですね」 |
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「なるほど、具体的な例を出すと、ジリュウの武士もどこでもフワリンが使えるようになるのね……フワリンは結構な事じゃない? ビバ・フワリン!」 |
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「全然結構じゃないのです! 大変なのですよ。マウサツもトツカサ国へお話して今後の対策を練っているのです!」 |
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「く、いつのまにか聞き手と話し手が逆転してるわね……不覚だわ」 |
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「楓華列島は大変なのです、しっかり追跡レポートしてかないと、わからなくなってしまうのですよ」 |
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「わ、わかってるわよ、同盟探検隊ではしっかりサポートするわよ!」 |