<東北の土蜘蛛について>


 2007年12月頃から、銀誓館学園に属さない蜘蛛童の群れが確認されるようになりました。
 北東の方角を目指して進み続ける蜘蛛童の群れを追った能力者達は、そこで鬼面をつけた謎の人物に遭遇します。

 銀誓館学園に所属しない土蜘蛛の女王『朝比奈・瑞貴』と彼に仕える土蜘蛛の巫女『帯刀・圭吾』。
 2人との出会いを経て、能力者達は彼らの通う学校へ転入することに。
 ですがそれは、蜘蛛童達が隠れ潜んだ死地へと飛び込むことをも意味していたのです。

■蜘蛛童の行軍

 2007年12月。
 銀誓館学園に属さない蜘蛛童が、群れを為してどこかを目指すのが確認されます。
 一般人への被害を意に介せずに進む蜘蛛童達から人々を守るため、能力者達はこの蜘蛛童を退治します。

蜘蛛童・爆

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ろくどめは童達と〜蜘蛛達の哀歌〜 / 闇夜を疾走する / 蜘蛛は歩き続ける / その北風は蜘蛛と共に / 胎動 / その蜘蛛童は何を求める? / カナタヘタドル / 針路の先には / 死に至る行軍 / 八十八足の行進 / 進ミ続ケル彼等ノ意志 / 彼方を望む / 北東目指すスパイダーマーチ / 夜明け前に / 守りぬけ、二つの橋 / 一花のダンディーなる別荘防衛戦〜進み来るは蜘蛛の群れ〜 / 雪童 / bridge battle / 暗闇を渡る者 / 暗闇を奔るもの / 疾駆のワインディング・ロード / 風の吹く、蜘蛛がゆく街 / 真夜中の通行規制 / 多分初詣ではない / 童の憧憬 / いつか来る時間 / まどろみ、そして渇望 / 隧道戦線 / 冷涼なる白銀の旅路 / 風の如く、林の如く…… / 奔れ、かの谷を / 決して望まれない邂逅 / 明暗を分ける境界線 / 蜘蛛糸校舎 / 蜘蛛童夜行 〜冥キ黎明〜 / 法螺貝は蜘蛛の行軍を呼ぶ / 蜘蛛童の奔流 / 雪原の黒点と、闇夜を奔る光 / 這い歩むもの 歩みの果てに / 蠢く先は / 冬眠る大地

■鬼面の男


 蜘蛛童の行軍が続発する中、東北地方に向かった蜘蛛童を追った能力者達は鬼面の男と出会います。

「こいつら、俺のしもべなんだ」

 既に疲弊し切っていた能力者達は、そう語る彼を追及することも出来ず、撤退する事になります。
鬼面の男

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その、みちゆきに

■女王と巫女


 井伏・恭賀(高校生運命予報士・bn0110)は、鬼面の男が通う学校を突き止めます。
 調査に赴いた能力者達は『帯刀・圭吾(たてわき・けいご)』に遭遇しました。
 交渉を試みた能力者達に冷淡な反応を返す圭吾。

 ですがそこに、新たなる土蜘蛛の女王を名乗る『朝比奈・瑞貴(あさひな・みずき)』が現れます。
 彼は蜘蛛童を暴れさせる気はないと語り、能力者達に対し、自分達と同じ学校に通い、納得行くまで調べるよう促します。
帯刀・圭吾

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【孤影の野茨】接触

■突然の惨劇


 瑞貴達の通う学校へと転入し、能力者達は調査を始めます。
 瑞貴は、圭吾が土蜘蛛の巫女の家系の者であり、瑞貴は圭吾の家で育てられたと語ります。

 圭吾が、自分を組織の運営から遠ざけている。
 そう語る瑞貴と、能力者達が徐々に仲を深め始めたかに見えた矢先、事件は起こりました。
 複数の蜘蛛童・爆が、突如襲撃をかけて来たのです。
 この襲撃で能力者の一人が命を落とし、瑞貴も手傷を受ける事となります。
朝比奈・瑞貴

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【孤影の野茨】胎動

■謎の地下室へ


 全容解明への決意を新たにする能力者達。
 瑞貴は彼らに対し、帯刀や瑞貴が住む屋敷のどこかに、女王である彼も知らない隠し部屋がある事を示唆しました。
 一方、圭吾は瑞貴に能力者達から離れるように諭しました。ですが瑞貴は圭吾に反発し、能力者達と共に行動する事を選びます。
帯刀・圭吾と朝比奈・瑞貴

 そして、屋敷を捜索した能力者達は、地下へと通じる階段を発見しました。
 彼らは、瑞貴の護衛のために一人を残し、階段を下っていきます……。

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【孤影の野茨】離反

■二度目の悲劇


 屋敷の地下へと赴く能力者達。そこは、無数の蜘蛛童が潜む聖地でした。慎重に慎重を重ねて進んだ能力者達は、そこに奉られる謎の『箱』を発見します。
 ですが帯刀が現れたことで、彼らはそこから先に進むことを断念、地上に帰還します。

 しかし、地上に帰還した能力者達を待っていたのは、息絶えた仲間の姿でした。

 瑞貴の護衛として地上に残った彼女は、襲って来た土蜘蛛の巫女達に命を奪われた……。
 瑞貴はそう語り、能力者達に仇である土蜘蛛の巫女達を討つ手助けを依頼します。

 ですが、事ここに至り、能力者達は一つの疑念を抱きました。
 ――瑞貴の言っている事を、本当に信じていいのか?

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【孤影の野茨】荊棘

■真実

 瑞貴と共に、能力者達は土蜘蛛の巫女の元へ急行します。
 巫女達を討つよう言う瑞貴、しかし能力者達は逆に、巫女達の前で瑞貴を追及します。

 目的を果たせないと悟った瑞貴は、真相を語り始めます。
 能力者の仲間を殺害し、自分に従わない土蜘蛛の巫女達を討たせるように仕向け、その隙に巫女が保管する『遺産』を奪い取る……それが、瑞貴の狙いでした。
 女王として重責を負わされながら、その権威が認められない日々が、瑞貴の心を歪ませていたのです。

 瑞貴は、女王の力に惹かれて自分の下に集った蜘蛛童の軍勢と共に、闇の中へと消えて行きました。

朝比奈・瑞貴

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【孤影の野茨】真仮

■異変

 事件から数ヶ月。
 銀誓館学園の能力者達が扱う事件の中に、奇妙なものが混じり始めました。
 能力者達の出会うリリスの中に、蜘蛛童を従える者が現れたのです。
 ゴーストであるリリスが、蜘蛛童を操れるはずが無い……。
 事件の裏に、大量の蜘蛛童を操る何者かが潜んでいることは明白でした。

 ――蜘蛛童の引き起こす事件は、まだ終わっていないのではないか。
 2008年秋、能力者達の懸念は現実のものとなります!!

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四国・妖獣の石事件 今治市解放戦