＜陰陽都市計画とは？＞

ゴーストを産み出す都市を意図的に建築し、世界結界を破壊する狂気の計画。 　それが、陰陽都市計画です。 　発端は、中国から来た少年、劉・瞬成との出会いでした。 　瞬成との出会いから、能力者達は謎の『陰陽都市計画』の存在を知ります。 　そして能力者達は、計画によって生み出されたゴーストを倒す中で、計画の全容を知るに至ります。 　メガリス『殺生石』の力によって、罪も無い人々から苦しみに満ちた思念を引き出し、ゴーストを大量に生み出す……それが、陰陽都市計画の正体でした。 　能力者達は栃木県に建築された敵の本拠地へ乗り込み、狂気の計画を打破します。 　ですが、それは事件の裏に潜んでいた存在……来訪者『妖狐』との対立をも意味していたのです。

■中国から来た少年

長野県松本市近郊のニュータウンに赴いた能力者達。 　運命予報士は、そこで一人の少年がゴーストに襲われる事を伝えていました。 　二度に渡って助けられた少年は能力者達と共闘。自分の知る事実を能力者達に伝えます。 　彼の名は『劉・瞬成（りゅう。しゅんせい）』。 　中国から来た能力者でした。 　彼は自分を助けた能力者達に一つの事実を伝えます。 　この街は、残留思念を集めやすく建築されている……。 　そう、何の変哲もない住宅街と思われていたニュータウンは、ゴーストの出没する危険地帯だったのです。

■鬼の住む街

瞬成から真実を伝えられるのに前後して、ニュータウンでは多数の鬼型地縛霊が出現しはじめていました。 　ニュータウンに住まう無辜の人々を守るため、能力者達は現地に赴き、ゴースト達を退治します。

■謎の陰陽都市計画

能力者達は瞬成とともに、ニュータウン中央のビルに潜んだ事件の黒幕の元へと急ぎます。 　そこにいたのは、威厳と狂気を漂わせた一人の老人。 　ですが、拘束を図った能力者達に対し、黒幕は地縛霊を盾にその場から逃亡してしまいます。 「――我等が陰陽都市計画は、未だ終わらぬぞ」 　あまりにも不吉な、その一言を残して……。 　黒幕を追って旅立つ瞬成と、能力者達は再会を誓い合います。

■災厄の予兆

年も明けてしばらく、瞬成が銀誓館学園を訪れました。 　黒幕を追っていた彼は、長野と同様の計画が日本の各地で遂行されようとしている事を知ったのです。 　瞬成と共に計画を実行しようとしている集団の拠点へ赴いた能力者達は、そこで、『陰陽都市計画』の概要を突き止めます。

■メガリス奪取作戦

その全容を見せ始めた陰陽都市計画。 　計画の要となるメガリスを奪取するべく、能力者達は郊外のベッドタウンへと赴きます。 　このベッドタウンのショッピングセンターには、計画の要となるメガリスが置かれていたのです。 　ですが、能力者達の潜入は敵に露見し、メガリスの奪取は失敗に終わります。 　能力者達の撤退と共にメガリスの能力は発動。 　人々の苦しみに満ちた思念を糧として、無数の鬼型地縛霊が街に溢れ出します。

■狂鬼動乱

メガリスの発動と共に出現した大量の鬼型地縛霊。 　ベッドタウンへ突入した能力者達は地縛霊達を撃破、人々をメガリスによる苦しみから解放していきます。 　メガリスの力によって、気絶することも許されず苦しみ続ける人々の姿に、能力者達は陰陽都市計画の危険性を改めて実感します。

■追跡

鬼型地縛霊が溢れる街の中、能力者達は敵拠点へと再潜入し、敵の撤収を阻止せんとします。 　しかし、その前に立ち塞がる狐型妖獣、そして見えざる狂気に侵された老齢の能力者達。 　それらの妨害を能力者達が退けるよりも早く、黒幕達はヘリに乗り込み、彼方へと消えて行きました。

■新たなる陰陽都市

途絶えたかに思えた敵の足取り。 　ですが残された資料を元に調査を続けた能力者達は、栃木県の一角で奇妙な場所を発見します。 　電車が行かない線路の先で能力者達が見つけた地図に無い街、『もみじヶ丘』。 　そこは、幾千もの鬼達で満ち溢れていたのです！ 　それは、陰陽都市計画によって生み出され、犠牲とされた街。すなわち、敵の本拠に他なりませんでした。

■狂鬼戦争

これ以上計画を放置すれば、また新たな陰陽都市が生まれかねない。 　能力者達は、計画の完全な打倒を目指し、『狂鬼戦争』に挑みます。 　中国から来た劉・瞬成の仲間達、それに六甲アイランドの吸血鬼達。 　同じ志を持つ勢力と協力し、能力者達は『狂鬼戦争』に勝利を収めます。

■狂鬼戦争の結末

戦いの末、能力者達は陰陽都市計画の首謀者であった老人を討ち果たし、計画を潰えさせる事に成功しました。 　劉・瞬成をはじめとした除霊建築士が、銀誓館学園の仲間に加わります。 　ですが、戦いの中、新たな敵も現れました。 　計画の裏に潜んでいた存在……その名は、『妖狐』。 　フードを被り、常に黒幕の老人に帯同していた女性を中心とした妖狐達は、メガリスを奪い、逃走しました。 　いまだ全容が見えない組織、妖狐。 　彼らとは、再び戦う時が来るのかも知れません。