巡礼士総帥・ランドルフ
〜マヨイガ内部:神社寝殿〜

 リベレイション状態で失礼。私は一般人だから、こうしていないとマヨイガに留まれなくてね。
 先日は我々に「聖杯」を貸与戴き、本当にありがとう。
 「もうひとつの聖杯」入手についても、おそらくあと一歩のところまで来ている。
 加えて、今、我々巡礼士の動向を掴んでいる来訪者組織は、まだ存在しない。
 今こそ、人類700年の悲願を果たす大作戦発動の刻なのだ。

 人類最大の大作戦、その名は『ジハード』!
 それは、十字軍遠征を指す言葉ではない。本当は、かつてこの地球に「世界結界」を張り巡らせた者達の戦いを指す言葉なのだ。君達の知る源氏と平氏の戦いも、その一環だ。

 ジハードは、「世界結界の完全修復を目指す」という、ごくシンプルな大作戦だ。
 といっても、私達のジハードは、かつてのものとは少し違う。
 巡礼士はこの700年で、地球に現存する来訪者を滅ぼさずにすむ方法を発見した。
 世界結界が完全修復される瞬間ならば、同意を得た来訪者を、いわゆる「一般人」に変化させることができるのだ。一般人になれば、世界結界完成後も、かつてのように封印されることは無い。
 大陸妖狐や欧州吸血鬼であっても、我々は、できればこの手段で生き延びて欲しいと思っている。
 こんな考えは、君達と接触して初めて生まれたものだ。君達には本当に感謝しているのだ。

 そして、周知の通り、世界結界はイグニッションカードを持つ君達の力は奪わない。
 できれば、世界結界構築後は、私達と共に「世界の護り手」となって欲しい。
 むしろ、君達の方がその役割にふさわしい筈だ。

 ……さて、ジハードの成功を前提とした皮算用はこれぐらいにして。
 我々とヨーロッパの人狼騎士団は、さっそく行動を開始しようと思う。
 我々ヨーロッパ勢がこれからはじめる作戦行動は、トルコのイスタンブールを起点に、アラビア半島から西アジア、インド、東南アジアを経て、日本に到るまでの「ゴーストを駆逐する」、大遠征となる。
 現時点では、予定地域に強力な敵組織や、日本に出没するような強力なゴーストの存在は確認されていない。おそらく、我々だけでこの作戦は遂行できるだろう。君達に良い報告が出来るよう最善を尽くすので、どうか期待して貰いたい。

 懸念点があるとすれば、常に足跡が掴めない、吸血鬼の『伯爵』の存在だ。
 いざという時には、君達に助力を願うことがあるかもしれない。
●巡礼士への聖杯の貸出について
 先日行われた投票の結果、メガリス『聖杯』を巡礼士に貸し出すことが決定されました。
 投票内容の内訳は右記の通りです。
 ⇒⇒⇒聖杯を巡礼士に貸し出すか
聖杯を巡礼士に貸し出す
931人
聖杯を貸し出さない
639人
合計
1570人

■ジハードの進展

 2011/11/07 トルコ・イラン高原
 2011/11/08 アフガニスタン
 2011/11/09 インド
 2011/11/10 バングラデシュ・ミャンマー・タイ
 2011/11/11 カンボジア〜ルールー襲撃!〜
 2011/11/25 ジハード救援作戦
 2011/11/25 「生と死を分かつもの」出現!
 2011/11/25 ジハード救援作戦:キリングホール