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 なにはともかく、やってみよう!?
 TRPG版『無限のファンタジア』の体験日記です。
 登場人物の紹介はこちら。                          画:888

TRPGって?
キャラメイク
冒険開始!
GMに挑戦
終章


第6話 〜コンベンションに行こう〜
○月△日
 今日は、いつになく気持ちのいい朝だった。
 早く寝たお陰かな?
 僕は服を着替え、身支度を整える。
 朝ごはん食べた、顔洗った、荷物OK。戸締りバッチリ。
 さあ、美咲ちゃんのいる待ち合わせ場所に向かうぞっ!!



「遅かったわね。待ちくたびれちゃったわ」
「み、美咲ちゃん、早すぎ……」
 待ち合わせの噴水前。
 僕は美咲ちゃんに再会する事に成功した。
 これでも時間10分前に来たんだけど……美咲ちゃんはいつからいたんだろう?
 それよりも、美咲ちゃんはいつ見ても可愛いなー。
 前回着ていた服も可愛かったけど、今日の服も可愛いな……。
「なにジロジロ見ているの? 置いていくわよ」
「あ、ちょ、ちょっと待って!」
 どうやら、ちょっと見すぎていたらしい。
 美咲ちゃんの機嫌もちょっと悪くなってしまったし、あーあ、朝から失敗かも。



 そして、会場に着いた。
 美咲ちゃんが先に入場する。
 早く来たせいか、人はまだまばらだ。
「参加費を先に払うのよ。ちゃんと用意してるわよね」
「もちろん」
 美咲ちゃんの後について、入場手続きを終える。
 コンベンションでは、沢山の卓と椅子が置かれている。
 一つの卓には4〜5脚の椅子が用意されており、それがいくつも並べられているんだ。
 TRPGは、その卓毎に行われるそうだ。
 なるほど。40人ぐらいを相手に一人でGMするのは、無茶だよな。
 卓にはそれぞれ種類がある。TRPG、あるいは無限のファンタジアの事を知らずに来た初心者用の卓や、様々な人と遊べるフリープレイ卓。難しいシナリオをする卓など、様々だ。
 僕と美咲ちゃんは、そのうちの『初心者用の卓』に座って、コンベンションが始まるのを待っていた。
「な、なんだか緊張するね」
「そう? 慣れればそんなこともなくなるわよ」
 そして、無言。
 ううう、何か話した方がいいんだろうけど、いい話が思いつかないーっ!
 と一人でもんもんと考えていたら、何時の間にやら会場は人で溢れかえっていた。
 最後には、入場できない人も出た様子。
「少し早めに来て、正解だったわね」
「うん、そうだね」
 美咲ちゃんの言葉に頷く僕。




「皆さん、今日は文京コンベンションに来てくださり、ありがとうございました。
 さっそくですが、今回のイベントに参加しているGMを紹介したいと思います」
 元気なスタッフの一人が、マイクを片手に、GMの自己紹介が始まる。
 次々とGMが紹介されていく……。
「はじめまして、初心者卓のGMを担当します。分からない事があったら、気軽に尋ねてくださいね」
 どうやら、彼が僕達の卓を担当するGMさんのようだ。
 優しそうな人でよかった………。



 ほっとしたのもつかの間。
 担当のGMも僕達のいる席に座って、いよいよTRPGが始まる。
「まず先に軽く自己紹介しようか。本名を言うのが恥ずかしいなら、ペンネームとかハンドルネームでもいいよ。後、できればTRPGをどのくらい知っているかも教えて欲しいな」
 GMに促されて、プレイヤーの自己紹介が行われた。
 僕のいる卓には、プレイヤーは4人。僕と美咲ちゃん。他はTRPGは何度かやっているけど、無限のファンタジアは初めてって言う女の子と、人数あわせのために入ってくれた男のベテランプレイヤーさんだ。
 いよいよ、TRPGが始まるんだ。
 どんな冒険に出会えるのか……なんだかとってもドキドキするな。
 もしかして、隣に美咲ちゃんがいるから……かも?



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