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◆迷子の団長?

 ウキの市場通りを抜け、道を歩く人々も多少は緩和して来た。その通りは腕に自信のありそうな冒険者達も多い。

GM:ではペンタゴンとサクヤにいきます。場面は……冒険者用の宿や店が多い通りです。
ペンタゴン:そうだ、団長探しているんだもんな――ったく、どこいったんだよ団長はよぉ?
サクヤ:ぼやいても仕方ないだろう。
ペンタゴン:まぁそうだけどよ……ああ、心配だ。また何か厄介ごとにでも首突っ込んでるんじゃねーか?(笑)
エレナ団長:あうあう(笑)
サクヤ:……たぶんな。
GM:と、そこで2人は別々の方向から、それぞれ騒ぎの音と悲鳴を聞きます。
サクヤ:別々?
GM:騒ぎの音は近くの飯屋です。もう一方は少し離れた路地裏でしょうか。
ペンタゴン:サクヤ……どっちだと思う?
サクヤ:さぁ。
ペンタゴン:偶数なら飯屋! 奇数なら路地裏(コロコロ)……4!――おい、サクヤ! 俺は飯屋の方へ行く!
サクヤ:わかった。私は路地裏に向かう。
GM:では分かれるのですね?
サクヤ:分かれます。
ペンタゴン:個人的には片思いの団長の所に駆けつけたかったが、PCは知らない情報だしな(笑)
GM:では先にサクヤから処理しましょう。サクヤが路地裏に駆けつけると袋小路に14歳ぐらいの少女がおり、その少女を助けようとしているエレナがいます。そしてチンピラが5人いて、そのうち1人がエレナにゲヒゲヒと近づいて行っています。
サクヤ:風のように近づいて投げ飛ばしたい。
GM:【技】で判定して下さい。目標値2レベルなら華麗に投げれます。
サクヤ:(コロコロ)……4レベル成功! チンピラは何が起こったかもわからぬまま地面に落下。
エレナ団長:サクヤ!――と嬉しそうに声を(笑)
サクヤ:姫、ご無事で。
ペンタゴン:いいなぁ〜〜! 俺もその役が良かった……。
ナー:はい、ペンちゃんは外野なんだから黙ってるですよ〜(笑)
ペンタゴン:おのれ…。
GM:「な、なんだお前は!」「また女か」「お、今度の姉ちゃんはずいぶんと良い感じじゃねーか」(笑)
サクヤ:………………(←スタイルは豊満)
エレナ団長:サクヤ、無意味に暴力はいけませんよ。まして私たちより弱い人達に――
GM:「ごちゃごちゃ何言っている!!」――とチンピラは勢いつけて殴りかかってきます。
サクヤ:その勢いのまま壁に投げつける。ダガー抜いてもいいが、姫に言われたしな。(コロコロ)……【技】の2レベル成功。
GM:じゃあチンピラその2は壁に投げられ気絶。
サクヤ:貴様等……そこの少女を置いて立ち去るか、それとも自らの命を置いてこの世を去るか……選ぶが良い。
GM:「ちっ、なんだか知らねーが、こっちの女はやたら強ぇーぞ!? だったらこっちのペチャパイの方を」――とエレナに3人目が襲ってきます(コロコロ)……【体】で1レベル成功! エレナは防御ロールをして下さい。

○解説10 「攻撃ロールと防御ロール」
 通常攻撃は【体】【技】【心】どれでも好きな能力値で判定可能です。それぞれ「体攻撃」「技攻撃」「心攻撃」と呼びます。「体攻撃」と「技攻撃」はそのまま肉体的な攻撃か、技を生かした攻撃かの違いです。「心攻撃」は3m程前方の1人に対して衝撃波をぶつけます。その時、前振り動作が必要なので好きに演出しましょう。ただし「心攻撃」は【心】の攻撃力が1点でもなければ行う事ができないので注意が必要です。攻撃ロールとは攻撃側が行うダイスロールの事であり、防御ロールとは防御側が“攻撃側と同じ【能力値】”で行うダイスロールの事を言います。攻撃ロールの成功レベルが防御ロールの成功レベルより上なら攻撃命中、同値なら「ガード発生(※後述)」、未満なら攻撃失敗です。

エレナ団長:(コロコロ)……2レベル成功しました、回避ですね――「えっと……今、すごく失礼な事言いましたよね〜?」
サクヤ:む。まずい――とか言ってみる(笑)
エレナ団長:じゃあ本気でチンピラのお腹目掛けて衝撃波(コロコロ)……【心】攻撃で4レベル成功。ちなみに武器の心攻撃力だけで14はありますから。
GM:(コロコロ)……無理! 袋小路の壁にぶつかって、その壁がガラガラと崩れます(笑)
ギン:遠慮ねーだよー(笑)
ペンタゴン:サクヤに言ってる事と180度違うしな! さすが団長(笑)
エレナ団長:残っている2人に言いましょう――駄目ですよ? なんでも力で解決できると思ったら大間違いですから。
GM:「ひ、ひぃッ!!」「た、助けてくれ!」
サクヤ:冷たく言い放つ――消えろ。
GM:ではチンピラは気絶してる仲間を連れて逃げていきました。残っているのは三つ編み少女だけです。ちなみに少女なのですが、良く見ると服装とかは都会馴れしてない……村娘って感じです。
エレナ団長:大丈夫だった?――話しかけます。
GM:「え、あの……助けて下さい! ペチャパイの人!」(一同爆笑)
ペンタゴン:おーーーい! いいのかGM!(笑)
ナー:そんなNPCで良いのですかぁ〜!?(笑)
エレナ団長:え、えっと……それは遺言と取ればいいのかな?(笑)
サクヤ:姫、落ち着いて――
エレナ団長:だってだって! せっかく助けてあげたのに!!(笑)
サクヤ:姫はこれから伸びるのです。身長も――(キャラクターシートを見て)――150cmしか無いのですから!
エレナ団長:そ、そうだよね? うん、成長期成長期!
ペンタゴン:でもスタイル豊満なサクヤに言われても、ただの嫌味だよな(笑)
サクヤ:外野は黙れ!(笑)
エレナ団長:じゃあ落ち着いたのでもう一度聞くね――大丈夫だった?
GM:「あ、はい。大丈夫です」
エレナ団長:うん、それで誰を助けて欲しいの? さっきのチンピラに追われてたのと何か関係があるの?
GM:「実は……――



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