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◆ガーシ村

 その後、負傷HPを抜けたペンタゴンも残りのHPを自然回復して、再び出発する事になる。そして一行は小さな村へと到着する。

GM:ではガーシ村に到着しました。一言で言うと寂れています。畑は耕し手を失って荒れ放題、村にいるのは老人と子供…その程度です。
エレナ団長:失った故郷を思い出します――私が弱かったばっかりに……――後悔の念だけが浮かんでは消えます。
サクヤ:行きましょう。誰かにグドンと野党の話を聞かないといけません。
エレナ団長:え、ええ……そうだね。
GM:村に入って行くと、老人たちは諦めた溜息をつくだけ。そして子供達は物欲しそうに寄って来ます――「お兄ちゃん、何かちょーだい?」
ペンタゴン:俺か?……じゃあ適当に持ってきていたお菓子かなんかをあげよう。
GM:では子供たちがワラワラと集ってきます――「それはぼくんだ!」「よこせ!!」「わーわー」
ナー:と、ペンちゃんはカバンの中から沢山のお菓子が出てくるのですよ〜♪
ペンタゴン:そうなのか? じゃあ遠慮なしにあげちゃおう――おい、まだあるから慌てるな? 駄目だろ、ケンカするな、これをやるから……ああ、もうほら、だから泣くなって(笑)
エレナ団長:結構子供好き?
ペンタゴン:趣味が「献身」なので人の為になる事は好きなのだ(笑)――お菓子をばら撒いてよう。
ナー:あ〜〜わたしのおやつが〜〜!
ペンタゴン:って、お前のか!? どうりで偉い量が入っていると思ったよ! だいたい、いつ入れたんだ俺の荷物に!(笑)
GM:「あの、村長の家はこちらです……付いて来て下さい」――とマナちゃんが村長の家に案内します。ペンタゴンは子供たちに引っ張られて、中々進めません。
ナー:(突然男の子)『ねーねー、兄ちゃん遊ぼうよー!』
ギン:(突然女の子)『わーい! お兄ちゃん力持ちだね〜♪』――ゲシッ!
ペンタゴン:あ〜くっつくな! 腕を掴むな! 誰だ今蹴ったのは!!(笑)――わりぃ団長、話は任せるから後で教えてくれないか?
エレナ団長:ええ、頑張ってね(笑)
GM:と、子供が思いっきり顎を蹴ったり(笑)
ペンタゴン:いてッ! なんなんだこの村のガキどもは!?



 村長の家は、普段なら家族で住んでいたであろう大きな家だった……そこには中年の女性と、村長であろうお爺さんしか住んでいなかった。

GM:村長さんが出てきて――「おお! マナ、本当に冒険者を連れてきてくれたのか!」
エレナ団長:【エンドレスピース】旅団の団長、エレナ=ブルーアイスです。マナちゃんの話だと凄く大変な事になっていると……よろしければ詳しくお話して頂けませんか?
GM:「わしはこのガーシ村の村長です。実は……――

――ガーシ村の村長が話した情報――

 ◆この付近には東西南北4つの村があり、ここは東にあるガーシ村。
 ◆1カ月前にグドンを率いた4人組の人間が付近の村々を襲い始め、村の働き手を連れて行った。
 ◆グドンはその4人組に逆らえないらしく、手下のようにあつかわれている。
 ◆奴等は連れて行った働き手を使って4つの村の中心付近に城のようなものを作っている。
 ◆その城はつい最近完成したらしいのだが、未だ働き手は帰ってこない。
 ◆4人組は変な仮面をつけており、1人は弓、1人は素手、1人は楽器、1人は杖を装備していた。
 ◆4人組の目的はグリモアらしい。この村々の近くにグリモアがあるんじゃないかとどこからか聞いてやって来たらしい。

エレナ団長:ここにグリモアがあるのですか!?
GM:「いや、ありません。そんな言い伝えも伝説も聞いた事がありません。たぶん……誤情報に踊らされてやって来たのだと……」
ナー:村はとんだとばっちりですね〜(笑)
サクヤ:本当に…無いのか?
GM:「すでに1ヶ月、本当にグリモアがあればとっくに見つかっております」
サクヤ:……確かに。
エレナ団長:じゃあそろそろその4人組には帰ってもらわないと困るわね。
ギン:とっちめるわけだな! オラ、わくわくしてきただ(笑)
ナー:4つの村があると言っていましたし……それぞれ回って先に情報収集した方が良いでしょうか〜?
エレナ団長:う〜ん、でもペンタゴンは戦いに行くって言いそうだなぁ……とりあえず合流して――



ペンタゴン:なるほどね――と合流します。
ギン:オラ、さっさと強ぇ奴に会いに行きてーだよ!
ナー:私は他の村の人達が気になります〜。
エレナ団長:ペンタゴンは?
ペンタゴン:その城にいる奴等をぶっ倒せばいいんだろ? 簡単な話じゃねーか。
エレナ団長:それはそうなんだけど……いきなり行っても大丈夫かなぁ。
サクヤ:姫、ペンタゴンとギンジロウ、そして私が先に城へ偵察に参ります。姫とナーシサスはその間に付近の村々を回るのはどうでしょうか?
ペンタゴン:確かに、それなら城から敵が村に出発していて入れ違いになるって事も無いか。
サクヤ:それに入れ違いになったなら、私達3人で敵に捕まっている人質をできるだけ解放しておく事も可能です。
ギン:な、なんつぅ理性的で建設的な意見だぁ(笑)
ナー:わたしはそれで良いと思いますよ〜。
エレナ団長:じゃあそれで決定! 3人とも…あとで合流しましょう!



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