<人狼とは?>


 メガリス「黄金の林檎」の欠片を集めていくうち、能力者達が出会った、銀髪の謎の女性。
 彼女の正体は、来訪者「吸血鬼」を狩るために日本に上陸した「人狼騎士」。
 そう、彼女達もまた、来訪者の一派であったのです。
 騎士としての高潔さと誇りを胸に戦う人狼と、銀誓館学園はいかに関わっていくのでしょうか……。

■謎の女性の出現

 それは、2007年7月下旬のことでした。
 銀誓館学園の能力者達の間で、とある噂が流れたのです。

『銃を持った銀髪の女が、アタッシュケースを持った男を撃ち殺した』
 けれど、その事件が世間を賑わす事はありませんでした。
 そう、世界結果の力で、この事件が一般に知られる事は無かったのです。

 この時、能力者達はまだ、彼女とこれから何度も遭遇する「運命」にある事を
知りませんでした。

とある街角

■謎の女性との出会い

 彼女と出会ったのは、当時連続で発生していた「黄金獣」を倒す依頼の最中でした。
 以前の依頼で倒し損ねた黄金獣を今度こそ仕留め、そして、黄金獣を倒すと出現するという、謎の「黄金色の林檎の欠片」を回収する……。
 その為に黄金獣と戦う能力者達の前に、謎の女性が率いる組織が現れたのです。
 彼らは銃を構えると、黄金の馬、そして能力者達へと、その銃口を向けました。
 能力者達は、彼らの猛攻に耐えながら、戦いを続けます。
 やがて、黄金獣が倒された時。能力者達は惜しくも、欠片を謎の組織に奪われてしまいます。けれど、激しい戦いを終えたばかりの能力者達に、欠片を取り戻す余力は残っていませんでした。
謎の銀髪の女性
 黄金の林檎の欠片を追う理由を尋ねても、相手からの返答は無く。
 そのまま立ち去る彼らの存在に、能力者達の困惑と疑念は深まるのでした……。


↓謎の女性と初めて出会った依頼はこちら↓
 【黄金を探して】砂浜を駆ける金色の馬


■メガリスの欠片

 それから数日後、新たな黄金獣の出現が判明しました。
 駆けつけた能力者達を待っていたのは、黄金色の竜と、「黒衣の少年」や「山崎・あゆみ」をはじめとする少女達の一団。
 そして、謎の女性が率いる組織でした。
 謎の女性は黒衣の少年を「吸血鬼」、そして黒衣の少年は謎の女性を「人狼」と呼び合います。
 吸血鬼、人狼、そして銀誓館学園。
 3つの組織が黄金竜を挟んで激しい戦いを繰り広げ、そして黄金竜が倒された時、彼らの前に黄金の林檎の欠片が出現します。

 この戦いに多くの戦力を投じていた銀誓館学園は、温存していた部隊を投入して欠片を確保。人狼からの攻撃を受けながらも、無事に欠片を学園まで持ち帰る事に成功しました。
吸血鬼の少年&山崎・あゆみ
 
人狼の女性

 この欠片はメガリス「黄金の林檎」の欠片の1つにして、最後となる8つ目の欠片。
 欠片の中の1つだけが、次の新月の日にメガリス「黄金の林檎」になる……。
 そうして迎えた新月の日、メガリスは吸血鬼の元に出現し、彼らはそれを破壊する事で、六甲アイランドに「影の城」を築きました。


↓メガリスの欠片を人狼と奪い合った依頼はこちら↓
 <殺意の金竜>終焉鎮魂歌 / <殺意の金竜>追憶協奏曲

■人狼からの手紙

 吸血鬼から影の城に招待され、パーティを楽しんだ能力者達の元に、一通の手紙が届きました。
 差出人の名は「人狼騎士 エルザ・マイスタージンガー」。
 これまでメガリスの欠片を巡って何度も遭遇した、あの謎の女性からでした。
 エルザは能力者達に会談を申し出、その場所として深夜の鶴岡八幡宮を指定します。
 この誘いに大勢の能力者が応じ、鶴岡八幡宮でエルザの口から様々な事柄が語られたのです。

 人狼はメガリスの力を解き放ち、「12月16日」に吸血鬼の城を
攻めること。
 エルザは騎士として誇り高く戦うため、能力者達に真実を伝えにきたこと。様々な事を知った上で、自らの意思で人狼と吸血鬼の戦いに、どう関与するか決めて欲しいと考えていること。
 人狼と吸血鬼がどのような来訪者なのか。そして、人狼が吸血鬼を追う理由は何なのか……。
人狼騎士 エルザ・マイスタージンガー

 エルザからの言葉に耳を傾け、人狼や吸血鬼について理解を深めていく能力者達。
 そして、能力者達と言葉を交わしたエルザもまた、能力者達の考えや姿勢を理解する事によって、人狼騎士に通じるものがあると共感を覚えたのです。
 何よりも、能力者達の誠実かつ真摯な姿にうたれたエルザは、「人狼と銀誓館が争うのを避けたい」という個人的な想いから、能力者からの誘いに応じ、銀誓館学園を訪れました。


↓エルザとの会談が行われた依頼はこちら↓
 届けられた手紙の主は

■夢の中の楔

 能力者達の誘いに応じ、銀誓館学園を訪れたエルザ。
 ですが、仲間に加わったばかりのナイトメア適合者、「風祭・遊」が、彼女の夢に奇妙な気配を感じます。
 遊の呼び掛けに応じてエルザの夢に潜入した能力者達は、そこで驚くべきものを目撃しました。
 エルザの夢の中には、ネジのような形の奇怪な『蟲』が巣食い、吸血鬼への敵意を植え付けていたのです。
ナイトメア適合者 風祭・遊
 戦いの末、『蟲』を撃破する能力者達。
 眠りから目覚めたエルザは、もはや吸血鬼を敵視しようとはしませんでした。
 ですが、人狼のメガリス破壊効果によって召喚されるフェンリルを止めねば、戦いは止まらない。
 吸血鬼の拠点「影の城」がある六甲アイランドでの戦いは、間近に迫っていました。

↓エルザの夢の中に潜入した人達の報告はこちら↓
 誰か、僕と一緒に来て!

■人工島の戦い

 遥かな昔から続いて来た、人狼と吸血鬼の戦い。
 吸血鬼からの救援要請を受けた銀誓館学園は、人狼のメガリス破壊効果によって呼び出されたフェンリルを止めるべく、その戦いに介入します。
 六甲アイランドを舞台にした戦いの中、能力者達は吸血鬼を助け、フェンリルを撃破することに成功。
 人狼は撤退し、戦いは銀誓館学園と吸血鬼の勝利に終わります。

六甲アイランドに出現したフェンリル
↓人工島の戦いの詳しい様子はこちら↓

 人工島の戦い

■楔を打ち砕け

 人工島の戦いの後、能力者達が捕えた人狼達は銀誓館学園に連れ帰られ、吸血鬼への悪意を植え付ける夢の中の『蟲』を取り除かれます。
 洗脳を解かれた彼らは、新たな銀誓館学園の仲間として共に歩む事となりました。
 また、洗脳を施した者の手がかりを求め、一部の人狼達は本国に帰還して行きます。


↓夢の中の楔を倒し、人狼達の洗脳を解いた依頼はこちら↓
 風来のバスティエンヌ / エース騎士ダニエラ / 勅使ミハエル / 星辰の公女マーリナ / 名も無き者 / ヘルムート総司令官 / 冷たき刃アウレリア / パトリック・ルッツ / 見習い騎士ブリギッタ / 深き森のベルハルト

■未だ残る謎

 人狼達の夢に奇怪な『蟲』を植え付け、吸血鬼との戦いを強いたのは一体何者なのか?
 そして吸血鬼と人狼を争わせていた目的とは……?

 全てを解決出来るのは、銀誓館学園の能力者達だけなのです。

■未確認情報

 上記の他にも、以下のような事があったと噂されています……。

 ・2007年 7月23日 謎の組織同士の小競り合いが発生(その1その2その3
 ・2007年11月22日 人狼騎士エルザが銀誓館学園との交渉を決意する(その1その2
 その後も、人狼が関わる事件は起こり続けています。
 事件の詳しい内容については、下記を参照して下さい。

人狼と吸血鬼 人狼と吸血鬼2