<鋼鉄王者アーマーナイト>

 旧大戦において、極東帝国の極秘作戦「イ-参号計画」によって極秘裏に開発された、原子力で動く巨大スーパーロボットです。封印を解かれた王者が、今再び蘇ったのです。
 空を切り裂く鋼の拳「兜割り」! 通常形態から「鎧進化」、更に「鎧聖降臨」へと、完全3段変形! 胸部から放つ正義の光線「ホーリースマッシュ」が、悪の野望を打ち砕く!


イラスト:ドリル汁

●イ-参号計画

 遥か昔、未だ人類が宇宙に踏み出す前の事……。
 現在に「旧大戦」の名で知られる世界大戦の最中、劣勢にあった極東帝国は、状況を逆転する為の最終兵器製造計画を発令します。
「イ-参号計画」の名で知られるそれは、当時敵軍の主戦力であった戦艦や戦闘機を単身で破壊する、巨大な「鋼鉄の巨人」を作り出すという、当時としては完全に荒唐無稽な代物でした。  しかし極東には、極秘裏に敵国より入手した「原子力」を、兵器ではなく動力源として使用する技術を既に確立していたのです。「イ-参号計画」とは、このパワーを動力源として、巨人の軍団を製造する計画だったのです。
 計画は見事完成し、数百体に及ぶ鉄の巨人が生産されました。それは明らかにオーバーテクノロジーと呼ぶに相応しいもので、機動さえすれば間違いなく極東帝国は大戦に勝利することができたでしょう。
 しかし、それは実現しませんでした。イ-参号計画に膨大な資金を費やした為に、極東はもはや戦線の維持が不可能な状態に陥っていたのです。結果として、極東は一度も巨人を起動させること無く、降伏という形で終戦を迎えます。鉄の巨人達は、終戦と同時に研究者によって隠蔽され、誰にも発見されること無く時が過ぎてゆきました。

●『鋼鉄王者』

 旧大戦から数年が経った頃、かつて極東帝国であり、終戦の痛手から立ち直りつつあった島国に、謎の怪ロボットによる犯罪が相次ぎました。
 敗戦を快く思わなかった研究員の一派が「巨人」の封印を解き、恐るべき犯罪組織を作り上げたのです。
 これに立ち向かった、1人の少年がいました。巨人と呼び合う心を持ったその少年は、1体の巨人を見つけ出して封印を解き、犯罪組織に立ち向かったのです。
 勇敢な少年と巨人の活躍により、犯罪組織の巨人は全て撃破されました。そしていつしか人々は、この巨人を「鋼鉄王者アーマーナイト」と呼ぶようになったのです。

●復活

 それから更に時が過ぎ、地球帝国と反乱軍の争う宇宙時代に、封印されたアーマーナイトの格納庫が次々と発見されました。それらは遥か大昔のロボットであるにも関わらず、宇宙すら航行できる程の密閉性・飛行能力と、現代でも十分以上に渡り合える高い戦闘能力を兼ね添えていました。こうして、戦う事無く失われた旧時代の遺失兵器は、幾星霜の時を経て、遂に戦場へと投入される事となったのです。

●動力源

 アーマーナイトの動力は「原子力」です。体内に原子力炉を搭載し、生み出された無尽蔵のエネルギーで、空を飛ぶロケットパンチ「兜割り」や、胸から放つ光線「ホーリースマッシュ」など、様々な兵器を運用します。
 また、緊急時には限定強化形態へと「鎧進化」したり、更に危険で強力な状態へと変形する「鎧聖降臨」等の切り札も搭載しています。

SPEC DATA
ジェネレータ:原子力炉
推進機数:ロケットバーニア12基
装甲材質:鋼鉄
武装:ロケットパンチ「兜割り」、衝撃波「砂礫陣」、胸部光線砲「ホーリースマッシュ」、3段変形「鎧進化」&「鎧聖降臨」ほか