<ULO-S2 ウロボロス>

 ESP能力者専用の人型ロボット「ULO(アンリミテッド・オブジェクト)」の、実戦配備第1号モデルです。
 ESP制御により、無線誘導型火球砲台「ブラックフレイム」や、オールレンジ攻撃「暗黒縛鎖」といった、複雑で高度な兵器体系の数々を行使します。


イラスト:Satori

●開発経緯

 会戦当初より、地球帝国に対して物量に於いて劣勢を強いられていた反乱軍は、TC(タクティカルクラスタ)の成功を機に、少数の高性能な人型兵器による戦況の打破を大方針と定めます。
 そうした時代背景の中、反乱軍の研究施設のひとつであるカダスフィア機関では、近年発見されたESP(超能力)保有者の軍事利用に関する研究が着々と進められていました。研究はやがて、ESP制御式人型ロボット「ULO(アンリミテッド・オブジェクト)」の構築に到達します。しかし搭乗者のESPは不安定な能力であり、試作1号機「ULO-01」の段階では実用に至らず、システムを改良した「ULO-02」においても、これといった改善は見られませんでした。
 そうした研究の積み重ねの末、搭乗者を機体と直接接続することでESPを増幅する「ESPバインダー」が開発された事で、ようやくULOはESP能力者が搭乗するロボットとして、最適のパフォーマンスを獲得します。
 そして遂に、ESPバインダー搭載のULOは、「ULO-S2 ウロボロス」を以って、実戦配備が実現したのです。

●ESPバインダー

 ESPバインダーは、機体と搭乗者を有線によって直接接続する、ESP能力制御システムです。搭乗者の脳髄や四肢に接続用モジュラージャックを移植する事により、ESP感能力の増幅と、機体へのダイレクトな伝達が実現しました。
 同システムの開発により、無線誘導兵器の確率や、オールレンジ同時認識・同時攻撃といった、ULOならではの多彩な攻撃手段が可能となったのです。
 また、ESPバインダーは搭乗者のESP能力を少量ながらジェネレーターに回すことで、推進機の制御に利用することもできます。これにより、急停止・急発進やジグザグ飛行といった奇怪な動きを展開する事も可能となっています。

SPEC DATA
ジェネレータ:重積フィールドエンジン+ESPバインダー
推進機数:小型ハイドロバーニア48基
装甲材質:ルナ・テクノニウム
武装:無線誘導型火球砲台「ブラックフレイム」、オールレンジ攻撃「暗黒縛鎖」、3機の火球砲台による包囲攻撃「スキュラフレイム」ほか